*上の写真はcnnサイトへのリンクです。


9月6日から9月9日まで函館で行われた第60回宇宙科学技術連合講演会での以下の発表についての記事です。

OS03 宇宙で生きる! ~人類居住圏拡大に向けた閉鎖生態系技術~
3D15(JSASS-2016-4403)サツマイモ栽培を中心とした閉鎖生態系生命維持システム
○北宅 善昭(大阪府大)

発表の冒頭で、北宅(きたや)先生は、上記の写真を示され、百日草がうまく開花しなかったと解説していました。 (素人には、宇宙でも開花してきれいだなと思ってしまいますが・・・)

この写真からは、「おしべ」がなく、異常をきたしていると説明していました。その理由として、

生殖成長期には、微小重力に起因する熱対流の欠如による植物葉面でのガス交換(光合成や蒸散)の抑制や生殖器官での温度上昇が生殖過程の異常を引き起こすこと、閉鎖環境内でのエチレン蓄積が生殖器官の生理に影響すること、また重力に依存して受粉が行われる植物種では微小重力が正常な受粉を妨げることが考えられる。(予稿集からの引用)

を挙げていました。

過去のロシアやアメリカの宇宙実験では、コムギなどは開花したものの発芽能力を持つ稔性種子の形成率が著しく低下し、またカラシナでは、ほぼ地上と等しい種子数が得られたが、種子の形質や成熟過程に変異の生じたことが報告されている。(予稿集からの引用)

のようです。

宇宙での食料生産に関する研究は、1990年代に盛んに行われましたが、2000年以降は、国内外ともに発表件数等がかなり減ってきています。この写真が、多くの人が宇宙での植物栽培や食料生産に興味を持つきっかけになればと思います。

10月に愛知医科大学で実施される 第62回日本宇宙航空環境医学会大会・日本宇宙生物科学会第30回大会  で10月14日(金)午後 シンポジウムⅢ 座長:篠原正典(帝京科学大学)  「Biosphere」 が開催されます。私も登壇予定です。

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