注釈Sol: Mars solar day(24時間37分)

タイトルをマーズ・オデッセイと名付けましたが、内容は小説「火星の人」アンディ・ウィアー(ハヤカワ文庫)にもとづいています。小説の内容から技術的な背景を考察していきます。

マーク・ワトニーは、火星に一人取り残され、限られた資源の中で、次のミッションのアレス4到着まで生き延びなければならない。地球まで交信可能な通信機はすべて壊れている。

アレス4到着まで Sol 1387(地球時間1412日)

20161224-1.png
各機材や装置の関係と物資の残量

Sol 31
食料 6人 x 50日分 = 300 日分
一日に食べる分を3/4に減らして(1500kcal/人) 400日分として利用
食料パック 4年分以上のたんぱく質、ビタミン
不足する食料をハブ内で耕作する。作物の種は、ジャガイモ、豆類 がある。マークはカロリーの高いジャガイモの栽培を決定。
※普通はジャガイモではなく栄養バランスの良い大豆の生産をするはずである。収穫後の加工はジャガイモの方が簡単か?ただし、どちらにしても非可食部の処理はどうするのか?
利用できる面積は126 m2 (ハブ92 m2、ベッド2x5 m2、実験用テーブル2x2 m2、ポップテント10x2 m2)
水250 L (300 Lから生活に必要な50 Lを除く)
栽培に必要な地中の水 40 L/m3
水250 Lで耕作できるのは 62.5 m2

150 kg/400日(115500 kcal、76日分)、連作で22000kcal(15日分)追加、約90日分

さらに水があと250L必要なので、
MDVに装備されている火星大気からのCO2生成装置を利用してCO2を生成
0.5 L/h x 24 h x 10 = 125 L (MDV 10 Lタンクを20 hで満タン)
空気調整器 空気中からCO2を回収しO2を生成

水を生成するには水素が必要である。水素はMDVの燃料タンクのヒドラジンからIr(イリジウム)触媒を用いて生成、MDVには292 Lのヒドラジンが残っている。(水600L程度を生産可能)
N2H4 -> N2 + 2H2
この水素を利用して
2H2 + O2 -> 2H2O (燃焼)ここで爆発

※火星で水の回収ができるISRU(現地での資源生産装置)や、サバチエ第二反応まで可能な装置を持ち込んでいれば、別の対応が可能

次に続く

関連記事
 

<< マーズ・オデッセイ Sol 61-96 遠征 | Home | International Gemini Mars Design Competition勉強会 >>

コメント

コメントの投稿

URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する