国際会議のレセプションで聞いた宇宙産業のある分野での面白い話です。
そのメーカー20年前はその分野でNASAの主契約企業(親)でした。国際会議でのイベントでもいつも大手スポンサーの1つでした。NASAの予算削減の中で10年ほど前にその大手企業は撤退してしまいました。その後、NASAが発注するその分野の仕事を請け負ったのが、今から20年程前に設立されたベンチャー企業(孫請け)でした(そのベンチャー企業にとっては設立10年目ぐらいのできごと)。
NASAがSBIR(Small Business Innovation Research)に力を入れている時期とも重なります。
そして現在、NASAの主契約企業は、そのベンチャー企業です。いま大手企業がNASAの仕事を取りたいと思った場合、そのベンチャー企業の傘下に入るしかないというのです。人件費の面で、大手企業は中小企業には勝てません。大手企業が儲からないからと撤退した後に、中小企業は技術力も獲得しました。20年たって、親と孫が逆転した例です。

普通は、政策責任者が自分の任期中の短期的な成果を求めて改革をして失敗するんですが、方向性が正しくて、時間をかけて実行してうまくいった事例です。この政策2~3年で成果を出そうとしたら失敗します。



関連記事
 

<< 宇宙開発と信頼性 | Home | 7月14日Mars One論争 >>

コメント

コメントの投稿

URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する