有人ロケット研究会定例会 2015年2月14日 @関東ITソフトウェア健康保険組合 市ケ谷健保会館 F会議室 15:00~16:20

日本の有人宇宙活動はどうなる? ~曲がり角の我が国の宇宙活動~

日本宇宙少年団(YAC)相談役
スペースゼロワン代表
宇宙航空研究開発機構(JAXA)元副本部長
斎藤紀男さん

前向きな有人宇宙活動をするにはどうすればよいか

1.はじめに
2.新宇宙基本計画(2015年1月9日決定)について
3.新宇宙基本計画その疑問点
4.これからの日本の有人宇宙活動(2015年度宇宙予算から見る)
5.これからの米国有人宇宙活動(2016年度NASA予算要求から見る)
6.世界の有人宇宙活動の動向
7.前向きな有人宇宙活動をするにはどうすればよいか(議論)
8.まとめ

以下、私の理解した範囲で報告します。

日本のロケット開発の歴史、新宇宙基本計画の理解の仕方、世界の有人宇宙活動の動向、まとめという流れだったと思います。

新「宇宙基本計画」のところでは、
平成33年度以降平成36年(2021年以降2014年)までのISS延長への参加の是非及びその形態の在り方については、・・・(途中省略)・・・、平成28年度末までに結論を得る。(文部科学省)
資料のこの部分に吹き出しがあり、「遅い!外国は進む」と書いてあります。

NASAの予算の解説のところでは、国民にNASAの役割を見せるやり方が上手いね、かっこいいね、と言っていました。具体例としては、NASA予算書の表紙、NASAの宇宙探査計画の概念図などです。

まとめでは

*JAXAの果たす役割
 技術力を向上させる質的な検討。JAXA内の士気は決して高くない。
 位置づけ再検討と組織見直しが必要?

*安全保障最重視
 宇宙活動の棲み分け JAXAと防衛省の役割の明確化が必要

*民間企業への支援強化
 大胆な官民役割分担
 法的緩和または優遇
 資金的支援(米国は民間へ資金支援して地球近傍の輸送は民営化、しかし日本は、資金支援はしないが、民間もがんばってという姿勢)

*有人宇宙活動の準備
 一般の人たちの興味・関心の掘り起し→草の根運動
 日本としてのムーブメントを起こす

*有人輸送系の進め方
 幅広く多様な再利用の検討
 HTVの開発で実績もあることから、アボートシステムの開発も必要


質疑応答になってから・・・
航空機だって民間企業が国際分業しているんだから、ロケットもその方向性があってもよい。
もっと早く、ポストISSを検討すべきだった。小型衛星なんか放出して喜んでいる場合じゃない。ISS参加で育った人材が退職してしまう。
費用対効果や成果を問われるが、良くも悪くも、JAXAは開発が中心で、利用については考えていなかった。
今後、有人火星探査では、米中協力もあり得る。

次回、国際宇宙探査フォーラム(ISEF)を日本が主催することになっているが、
様子見はダメ、参加する意志があるかどうかが大事なんだ。

この話を聞いていて、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件後、アーミテージ国務副長官が、柳井俊二駐米大使(当時)に言ったと報道されたshow the flagを思い出しました。

日本が、このまま留まるのか、消えていくのか・・・

関連記事
 

<< 等高線グラフを描こう | Home | 解説等 >>

コメント

コメントの投稿

URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する