12月3日、はやぶさ2が無事に打ち上げられました。

今日、12月4日には、NASAの次世代有人宇宙船Orion(オライオン)の無人試験飛行が実施されます。開発中のSLSではなく、Delta IV Heavyで打ち上げられます。打ち上げは、日本時間だと21時5分の予定でNASA TVで視聴するにはちょうどよい時間です。当初のコンステレーション計画(2010年中止)では、2009年に初の試験飛行、2014年には初の有人飛行を実施しているはずでした。このままスケジュール通りに進めば、2018年にSLSを利用した2回目の無人飛行、2021年にはSLSを利用した初の有人飛行が予定されています。

今日の4時間半の試験飛行では、高度約5800キロまで上昇し、地球を2回周回することが予定されています。

上記の図は、NASAの有人飛行計画の資料から引用したものです。

さて私たちは、2014年に国際学生設計コンペのために、世界中の有人宇宙船や打ち上げロケットについて調査しました。
現在、運用中の有人宇宙船は、ロシアのソユーズと中国の神舟しかありません。
米国にとって、前回の有人宇宙船の開発は、1970年代のスペースシャトルでした。有人宇宙船の打ち上げに使えるロケットも多くはありません。
有人の深宇宙探査に使えるロケットは1つもありません。

2011年頃に国際会議のプレナリーセッションで面白い話を聞きました。NASAのアポロ計画で有人宇宙船の設計にかかわったエンジニアが、いつ、何人リタイアしたかを表で示し、もう有人宇宙船設計の経験を有する人は、ほとんど残っていないという現状を説明していました。

2004年にコンステレーション計画が発表されて10年過ぎましたが、10年経過した2014年でも有人宇宙船は完成していません。国内の政治状況に振り回されたこともあるのでしょうが、熟練したエンジニアの技術が継承されなかった結果なのでしょう。あのときの国際会議での発表をよく思い出します。


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