9月24日(土)ワシントンDCで行われたGemini Mars国際学生設計コンテストでTeam Narabu(双)が準優勝しました。これは有人火星フライバイミッションの設計コンテストです。
No.が当日発表されたプレゼンの順番です。書類選考による順位と思われます。プレゼンが一番最後になってかなり有利になったと思いました。他のチームのプレゼンや質疑応答を参考に対策が立てられるからです。

3人の学生たち(百瀬君、山口君、ミアン君)が非常に頑張って準備をして、かなり緊張していたと思いますが、いいプレゼンだったと思います。審査員や聴衆もかなり熱心に耳を傾けていたと思います。これで2大会連続の優勝かと思いましたが、結果は、僅差で準優勝になりました。

私自身も、学生たちと一緒にプランを作る中で、前回以上に多くのものを学ばせてもらいました。今後、国内での適当に高いレベルにとどまることなく、世界のトップレベルの学生たちと本気で競い合うことを意識して勉強していってほしいと思います。
国際設計コンペは、そのためのハンズオントレーニングの良い機会です。

No.Team NameUniversityCountryRank
1Space is MoreWroclaw University of Technology and Pennsylvania State UniversityPoland & USA
2Team RussiaMultiRussia4
3FATOUniversity of TurinItaly5
4The RocketeersCA State Polytechnic University and Cerritos High SchoolUSA
5Gemini DirectAdelaide UniversityAustralia
6Mars MavsUniversity of Texas at ArlingtonUSA
7Team ItinerePurdue UniversityUSA3
8Skoltech MartiansSkolkovo Institute of Science and TechnologyRussia
9CranSpaceCranfield UniversityUK1
10NARABU(双)Keio University, Nihon University, Tokyo University of Agriculture and TechnologyJapan2



コンテスト終了後、メキシコに移動すればイーロンマスクの火星移住計画の話が聞けたのですが、仕事のために日本へ帰らなければなりませんでした。




 
火星協会の年会が9月22日からワシントンD.C.で行われ、9月24日(土)にはGemini Mars Student Design Contestが行われます。我々Team Narabu(双)は、ファイナリストに残っています。学生3人が21日に、アドバイザー2名も22日に現地入りします。学生達もしっかり準備しました。応援よろしくお願いします。

学生
Kazuhiko Momose, Nihon University
Koki Tanaka, Keio University
Bilal Javed Mian Yataco, Nihon University
Koshiro Yamaguchi, Nihon University
Yuki Aoi, Tokyo University of Agriculture and Technology

アドバイザー
Professor Hiroyuki Miyajima, International University of Health and Welfare
Dr. Takuto Ishimatsu, NASA JPL
Dr. Masakatsu Nakane, and Professor Jonathan Harrison, Nihon University

発表の様子は下記のサイトから動画配信される予定です。
火星協会第19回年会ライブストリーム
日本時間25日(日)AM2時からAM6時30分ごろ

関連情報
・2015年9月15日発表 コンテスト概要
・2016年5月16日発表 ファイナリスト

 
米国で民間が長期閉鎖居住実験を行うとき、男女の人数を必ずそろえてあります。
どうしてなんでしょう?無用な争いを避けるため?
私が実験主任者だったら、長期閉鎖居住実験における男女のメンタルな部分に焦点を当てて研究します。私が、2013年に、アリゾナ州オラクルのバイオスフィア2の施設を見学した時に分かったことは、一人になれる、もしくは二人になれる場所が内部に適度にあったことです。(おそらく論文にしないだけで、彼らも研究テーマにはしているのでしょう・・・)


突然、話題がは変わりますが、次は宇宙での・・・の話です。

第60回宇宙科学技術連合講演会 セッション 宇宙で生きる
3D17(JSASS-2016-4405)カップルでの居住を前提とした室内居住計画に関する考察
○千先 祐輔, 十亀 昭人(東海大)

この発表は、タイトルのユニークさもあり、会場は満席で、立ち見も出ていました。
タイトルからは、想像できないかもしれませんが、

微小重力下での生殖活動に必要な個室の設計に関する地上実験をもとにした考察です。微小重力下では、お互いに体の固定ができません。そこで体の固定に必要な器具をどのように配置したら良いのかを、男性二人が被験者になり地上で実験した内容でした。

この研究は、微小重力下で、作業のために宇宙飛行士が体を固定する技術とも共通します。ある意味通常の作業でも必要な技術です。

建築学の観点から設計する個室、今後の検討を待ちましょう。

この論文中で以下の研究が紹介されています。
宇宙環境における生殖医学の研究(福島県立医科大学名誉教授 清水強(現在、医療法人登誠会 諏訪マタニティークリニック附属清水宇宙生理学研究所所長))先ほど気が付きました。この方は2016年10月13日(木)宇宙生物科学会30周年記念シンポジウム(愛知医科大学)の一部の座長をしています。

そういえば、私たちも、2014年に、有人火星探査ミッションで個室(プライベートな一人部屋)の提案をしました。詳しくはこちら

 

*上の写真はcnnサイトへのリンクです。


9月6日から9月9日まで函館で行われた第60回宇宙科学技術連合講演会での以下の発表についての記事です。

OS03 宇宙で生きる! ~人類居住圏拡大に向けた閉鎖生態系技術~
3D15(JSASS-2016-4403)サツマイモ栽培を中心とした閉鎖生態系生命維持システム
○北宅 善昭(大阪府大)

発表の冒頭で、北宅(きたや)先生は、上記の写真を示され、百日草がうまく開花しなかったと解説していました。 (素人には、宇宙でも開花してきれいだなと思ってしまいますが・・・)

この写真からは、「おしべ」がなく、異常をきたしていると説明していました。その理由として、

生殖成長期には、微小重力に起因する熱対流の欠如による植物葉面でのガス交換(光合成や蒸散)の抑制や生殖器官での温度上昇が生殖過程の異常を引き起こすこと、閉鎖環境内でのエチレン蓄積が生殖器官の生理に影響すること、また重力に依存して受粉が行われる植物種では微小重力が正常な受粉を妨げることが考えられる。(予稿集からの引用)

を挙げていました。

過去のロシアやアメリカの宇宙実験では、コムギなどは開花したものの発芽能力を持つ稔性種子の形成率が著しく低下し、またカラシナでは、ほぼ地上と等しい種子数が得られたが、種子の形質や成熟過程に変異の生じたことが報告されている。(予稿集からの引用)

のようです。

宇宙での食料生産に関する研究は、1990年代に盛んに行われましたが、2000年以降は、国内外ともに発表件数等がかなり減ってきています。この写真が、多くの人が宇宙での植物栽培や食料生産に興味を持つきっかけになればと思います。

10月に愛知医科大学で実施される 第62回日本宇宙航空環境医学会大会・日本宇宙生物科学会第30回大会  で10月14日(金)午後 シンポジウムⅢ 座長:篠原正典(帝京科学大学)  「Biosphere」 が開催されます。私も登壇予定です。

 

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