7月4日(土)宇宙システム開発株式会社にて、特定非営利活動法人日本火星協会の設立総会が開催されました。私は、設立総会実行委員会の一人、理事候補の一人として準備をお手伝いしました。

本日7月29日(水)、担当者が東京都に申請書を提出しました。12月頃には認可され、登録できる見込みです。

現在、私は研究開発担当として、次期MDRSクルーのお手伝いや、将来の火星表面探査フィールド実験の準備をしています。

認可後、詳しい情報が協会から発表されると思います。

 
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ヒルトンベルビュー ICES会議受付

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ホテル近くのオフィス街 真ん中のビルの上のほうにMicrosoftの文字が

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7月13日 学生ポスターセッション コロラド大ボルダー校 二酸化炭素の吸着、処理、酸素生成

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7月13日 学生ポスターセッション MIT 宇宙服スキンスーツ

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7月13日 学生ポスターセッション MIT 3Dプリンターで宇宙用ポンプのバルブ作成

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私たちのセッション 私と森山さんで2件発表

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発表が終わって、タクシーでシアトルダウンタウンへ、ここはスターバックス1号店

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パイクプレース市場のレストラン 地ビール6種
(20年ぶりぐらいにシアトルに行きましたが、坂道がこんなに多い町だということを忘れていました)

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元GoogleのAlan Eustaceさんです。成層圏からEVAスーツを着てダイブした有名な方です。
7月15日バンケットのKeynoteスピーカーでした。Paragon社が支援したダイブの様子を映像使いながら説明していました。

 
次は宇宙システムの信頼性の話です。これは宇宙開発における信頼性のセッションでの話題の1つでした。
1990年代、NASAのゴールデン長官が、cheaper, faster, betterの政策を推進し、16実施したミッションのうち6つが失敗したということです。信頼性の面からは悪い政策の例として紹介されました。
そこで会場から質問とコメントが出ました。「いま民間に任せたロケットの打ち上げが2回失敗しているのはまさに、cheaper, faster, better政策の失敗と同じじゃないのか」会場からは笑いが起こりましたが、みなさん必ずしもそうは思っていないのではないでしょうか?イーロン・マスクのSpaceXは、安い費用で打ち上げる市場を開拓しました。多くの人が次を期待しているのだと思います。

その他には、複雑なミッションを実施するうえで、最初に予想できなかった原因により、ミッションが失敗することがある。従来の信頼性工学では、そのような失敗を避けることはできない。アポロ13号、チャレンジャー号、コロンビア号などの例を出しながらNASAの研究者が解説していました。

実際のミッションでは信頼性とコストは、リニアではなくエクスポネンシャルの関係にあるが、組織内ではコスト削減に対するプレッシャーが大きく、設計段階でどの程度の信頼性設計をするかは大きな課題だとも言っていました。

 
国際会議のレセプションで聞いた宇宙産業のある分野での面白い話です。
そのメーカー20年前はその分野でNASAの主契約企業(親)でした。国際会議でのイベントでもいつも大手スポンサーの1つでした。NASAの予算削減の中で10年ほど前にその大手企業は撤退してしまいました。その後、NASAが発注するその分野の仕事を請け負ったのが、今から20年程前に設立されたベンチャー企業(孫請け)でした(そのベンチャー企業にとっては設立10年目ぐらいのできごと)。
NASAがSBIR(Small Business Innovation Research)に力を入れている時期とも重なります。
そして現在、NASAの主契約企業は、そのベンチャー企業です。いま大手企業がNASAの仕事を取りたいと思った場合、そのベンチャー企業の傘下に入るしかないというのです。人件費の面で、大手企業は中小企業には勝てません。大手企業が儲からないからと撤退した後に、中小企業は技術力も獲得しました。20年たって、親と孫が逆転した例です。

普通は、政策責任者が自分の任期中の短期的な成果を求めて改革をして失敗するんですが、方向性が正しくて、時間をかけて実行してうまくいった事例です。この政策2~3年で成果を出そうとしたら失敗します。



 
7月8日に国際環境システム会議の詳細なプログラムが発表されました。
私がいつも発表するLife Support Systems Engineering and Analysisは、A, B, Cと3つに分かれています。そのうちBのプログラムが以下になります。

ICES 501-B: AIAA LS&S
Life Support Systems Engineering and Analysis
Organizers: John Hogan, NASA Ames Research Center; Harry Jones, NASA Ames Research Center; Jeffrey Lee, NASA Ames Research Center

1000 Using V-HAB to Model and Simulate Air Revitalization System Technologies developed at JAXA
Jonas Schnaitmann, Technische Universitat Munchen, Institute of Astronautics; Benjamin Portner, Technische Universitat Munchen, Institute of Astronautics; Roland Haber, Technische Universitat Munchen, Institute of Astronautics; Masato Sakurai, JAXA,ICES-2015-266

1030 HabNet - An Integrated Habitation and Supportability Architecting and Analysis Environment
Sydney Do, MIT; Andrew Owens, Massachusetts Institute of Technology; Olivier De Weck, Massachusetts Institute of Technology, ICES-2015-289

1100 Parametric Analysis of Logistics and Life Support Systems for Deep Space Mission Design
Hiroyuki Miyajima, Tokyo Jogakkan College, ICES-2015-86

1130 Comments on the MIT Assessment of the Mars One Plan
Harry Jones, NASA ARC, ICES-2015-44

1130の発表(オーガナイザー)は、1030の発表に対する反論みたいな内容です。実は私の発表でもMars Oneのシステム分析を行っています。オーガナイザーはそれぞれの論文の内容を知っていて、このような配置にしたと思うので、非常に面白くなると思います。

>>>>ICESプログラムへ

 
神戸で開催されている30th ISTSのロボティクスと有人ミッションでメンバーが発表します。
海外研究者の発表がキャンセルされ、有人ミッションについては私たちだけになってしまいました。

昨年、インスピレーションマーズ国際学生設計コンテストで優勝したミッションデザインについて発表します。

[k-12] Mars (5) - Robotics and Human Missions
Session Date: July 10 (Fri) 9:40 - 10:40

Room: Kobe International Conference Center, Meeting Room 402
Chairperson: Takahiro Iwata (JAXA, Japan)

2015-k-58 ( 10:20 - 10:40 )
Trade Study of Spacecraft Design for Manned Mars Flyby
Koki Tanaka1, Daichi Nakajima2, Shota Iino1, Eriko Moriyama3, Hiroyuki Miyajima4
1 Keio University, Japan, 2 Tokyo University of Agriculture and Technology, Japan, 3 Space Systems Development Corporation, Japan, 4 Tokyo Jogakkan College, Japan

>>>>ISTSプログラム

 
第18回火星協会年会が、8月13日から16日に米国ワシントンD.C.のアメリカカトリック大学で開催されます。その大会の13日の夜にMarsOneに関するディベート"Is Mars One Feasible?"が開催されるようです。

否定側 20分立論 Sydney Do and Andrew Owens, MIT
肯定側 20分立論 Bas Lansdorp, MarsOne
それぞれ10分ずつの反論
会場から30分の質問

7月12日からベルビュー(ワシントン州)で開催される国際環境システム会議でMITの彼らに会うと思うのでちょっと話を聞いてみます。

最新の情報は火星協会のページへ

 

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