12月4日(木)テレビ朝日放送
モーニングバードで「そもそも電力会社から電気を買わない生活ってどうなんだろう?」

1.神奈川県横浜市戸塚区で「節約しながら電力自給している家」
2.奈良県「電気も水も自給自足を実証実験している家」

が紹介されていました。面白かったのでつい見てしまいました。

1はソーラーパネル(12kWh)によって発電した電気をフォークリフト用のバッテリーに蓄電(70kWh)し、夫婦2人が生活している。平均的な日本人一人当たりの1日の電力消費量は3kWhであることから十分な供給量と説明されていました。(エアコンはあるが、テレビと電子レンジはないようです)

2は節電しないで暮らせるだけの電力自給設備(1日一人当たりの電力消費量は10kWhで設計)を持つ家でした。この家では井戸水を利用して、水も完全自給しているそうです。

ここで、自給自足型の居住施設ではどれくらいの電力供給量を有しているかについて調べてみました。

 ・ 国際宇宙ステーション 6人(太陽光発電) 120kW(米国)
 ・ 米国ユタ州火星砂漠研究基地(MDRS) 6人~8人 8kWh(ディーゼル発電) プロパン併用
 ・ ハワイ島IH-SEAS 6人 10kWh (太陽光発電) プロパンガスの利用は不明
 ・ 南極昭和基地 夏季60人、冬季40人 240kWh(ディーゼル発電) プロパン併用


一人当たりの電力消費量は、火星居住の実験実証施設は3kWhより少なく、南極の施設は3kWhよりも多い4kWhということがわかりました。寒いところでは暖房に、ガスヒータなどを使っているので電力だけの単純比較はできませんが・・・

また実際の宇宙居住施設である国際宇宙ステーションでは一人当たりの電力量がさらに大きいことがわかります。
生命維持や宇宙実験にはたくさん電力を消費するからでしょうか・・・

 
12月3日、はやぶさ2が無事に打ち上げられました。

今日、12月4日には、NASAの次世代有人宇宙船Orion(オライオン)の無人試験飛行が実施されます。開発中のSLSではなく、Delta IV Heavyで打ち上げられます。打ち上げは、日本時間だと21時5分の予定でNASA TVで視聴するにはちょうどよい時間です。当初のコンステレーション計画(2010年中止)では、2009年に初の試験飛行、2014年には初の有人飛行を実施しているはずでした。このままスケジュール通りに進めば、2018年にSLSを利用した2回目の無人飛行、2021年にはSLSを利用した初の有人飛行が予定されています。

今日の4時間半の試験飛行では、高度約5800キロまで上昇し、地球を2回周回することが予定されています。

上記の図は、NASAの有人飛行計画の資料から引用したものです。

さて私たちは、2014年に国際学生設計コンペのために、世界中の有人宇宙船や打ち上げロケットについて調査しました。
現在、運用中の有人宇宙船は、ロシアのソユーズと中国の神舟しかありません。
米国にとって、前回の有人宇宙船の開発は、1970年代のスペースシャトルでした。有人宇宙船の打ち上げに使えるロケットも多くはありません。
有人の深宇宙探査に使えるロケットは1つもありません。

2011年頃に国際会議のプレナリーセッションで面白い話を聞きました。NASAのアポロ計画で有人宇宙船の設計にかかわったエンジニアが、いつ、何人リタイアしたかを表で示し、もう有人宇宙船設計の経験を有する人は、ほとんど残っていないという現状を説明していました。

2004年にコンステレーション計画が発表されて10年過ぎましたが、10年経過した2014年でも有人宇宙船は完成していません。国内の政治状況に振り回されたこともあるのでしょうが、熟練したエンジニアの技術が継承されなかった結果なのでしょう。あのときの国際会議での発表をよく思い出します。


 

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