昨日、宇宙システム開発株式会社(SSD)本社で
MDRS(砂漠の火星調査基地) クルー派遣日本隊結成の準備会合がありました。日本火星協会の代表の村川さん、事務局長の安濃さんから話を伺いました。2014年2月-3月に日本人チームを派遣することを計画し、派遣は1チーム、1ローテーション(2週間)を考えているようです。

MDRSは火星協会が運営する米国ユタ州の砂漠にある火星を模擬した実験施設です。
同じような施設に、カナダにあるFMARSがあります。ロシアのモスクワにあるMARS500も有名です。

過去には日本人として、芸術家の小野綾子さん、ジャーナリストの笹沢教一が参加されています。

僕が「火星」を歩いた日―宇宙探査最前線レポート僕が「火星」を歩いた日―宇宙探査最前線レポート
(2006/12)
笹沢 教一

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通常、チームはコマンダー、エンジニア、生物学者、地質学者、健康管理者、ジャーナリストなどから構成されます。
現在、日本隊としては、芸術家1名、食品研究者2名、エンジニア1名(SSDから1名派遣)の志願があるようです。
私の研究のためにも役に立つことが多いので5人目として私が志願しようと考えています。
私がここで調査したいと考えているのは「惑星EVAパラメータと制約条件の定義と推定」です。

さあ、これからどうなるでしょうか?

明日からの生態工学会年次大会(6月29日、30日玉川大学)でその辺も少し将来計画として話す予定です。

 
宇宙での閉鎖型植物栽培システムの環境制御をテーマとしていたこともあり

先週の金曜日に日経新聞でキーストンテクノロジーの植物工場の記事を読んで興味を持ち、見学会に参加してきました。30名の定員でしたが、参加者は40名以上いたと思います。新聞を読んですぐに予約したのですが受付番号26番目でした。
日経新聞の記事を見て来ている方も多いようで、歩きながらそのような話をしている参加者もいらっしゃいました。
参加者は、植物工場に興味がある企業関係者、小型の菜園を店舗に置きたいレストラン経営者のような方が多いのかなと思いました。

新横浜駅から10分ほどのこのビルに本当に植物工場が?
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10時10分ごろに説明会が始まりました。植物工場、LEDの説明から、商品説明まで
1次産業+2次産業+3次産業=6次産業 という農業、生産、販売までをカバーした発想が面白いと思いました。

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オフィスビル4Fのフロアの1/4ぐらいが菜園、残りは空きスペース、正面が新横浜LED菜園
本当にオフィスに菜園が出現、一度は自分の目で見たほうが良い・・・・
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新横浜LED菜園
竣工日:2013年2月1日
敷地面積:72.92 m2(22.1坪)
栽培ユニット:AGRI Oh! 5段式12台
生産能力:グリーンリーフ 月産15,000株
付帯設備:栽培環境制御システム、防虫灯、サーキュレータ(送風機)、食材洗浄スペース


5坪の設備で300坪の生産力に匹敵 月産レタス4,800株! (カタログより)
このような超小型完全制御Cell型植物工場が室内に12台あるそうです。
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栽培室内の二酸化炭素濃度は1000ppm-2000ppmにコントロールしているようです。
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その他にも小型の商品があるようで、1Fの入口のところに3つの商品が並んでいました。
家庭でもできるトルネードACE 7色の発色光があるようです。
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Sodatsu (そだつ) 店産店消 小型苗生産装置、卓上植物工場
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ぴっころさいえん 店産店消栽培システム
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これらの設備は奈良建設のビルの中にあり、アグリ王が運営しています。
 キーストーンテクノロジー:LEDや植物工場の開発
 アグリ王:農業ビジネス、運営指導
 奈良建設:施設設備建設
のコラボレーションのようです。

学術的観点からの考察は次回に続く(たぶん)

 
6月29日(土)、30日(日)玉川大学で生態工学会年次大会が行われます。
私が関係する発表は以下の3件です。

6月29日(土)
ポスターセッション(視聴覚センター エントランスホール)
14:20-15:20
P03
物質循環制御システム研究開発用シミュレータSICLEの開発
○広崎朋史、扇拓矢、森山枝里子、諸島玲治、公平綾、山下明広、飯野翔太、吉田幸代(宇宙システム開発)、宮嶋宏行(東京女学館大学)、石川芳男、中根昌克(日本大学)
P04
大きな変動を伴うCELSS物質循環に対するラグランジュ分解調整法による再スケジューリングの有効性
○鹿島祥矢(日大院)、中根昌克、石川芳男(日大)、宮嶋宏行(東京女学館大)


6月30日(日)
セッション 3 [閉鎖系システム・宇宙開発] 座長:富田-横谷香織(筑波大)
13:00-13:15
多機能活性炭吸脱着数値シミュレーション(その2)
○大西 充、島 明日香、小口 美津夫、桜井 誠人(宇宙航空研究開発機構)、内海 友美、奥谷 猛(横浜国立大学)

13:15-13:30
光環境制御による効率的なニチニチソウ抗ガン剤成分の生産
○福山太郎(玉川大院)、大橋(兼子)敬子(玉川大・学術)、平田収正(大阪大院)、原田和生(大阪大院)、渡邊博之(玉川大院)

13:30-13:45
地形および日照周期を考慮した月面南極域移動探査の検討
宮嶋宏行(東京女学館大学)

13:45-14:00
長期有人宇宙ミッションにおける人工閉鎖系生命維持システムの破綻に関する理論的考察
○倉前正志(北海道大)、根本潤宣(北海道大)、前田享史(北海道大)、横山真太郎(北翔大学)

14:00-14:15
再生型生命維持システムと有人宇宙ミッション
○桜井誠人、曽根理嗣、島明日香、小口美津夫、大西充、立原悟、佐藤直樹(JAXA)


以下は、ダイクストラ法を用いて求めた、月南極シャクルトンクレータの拠点からマラパート山(14日間短期遠征)、シュレディンガー盆地(68日間長期遠征)への遠征経路です。


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スペースコロニーの内部環境シミュレーションツール

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検討結果の一例についてはこちらをご覧ください。

デスクトップ上の動きをフラッシュ動画にするソフトウエアWinkを利用して動画を作成してみました。

開放型シリンダースペースコロニーの内部CO2濃度の変化をシミュレーションした結果がこちらです。
6フレーム/分で48時間の変化を20秒の動画にしています。そのためすべての計算結果が反映されているわけではありません。

[参考文献]
最初に基本的な勉強をしたのが以下の書籍です。
パソコン・シミュレーション スペースコロニーの世界 (目で視る相対論)パソコン・シミュレーション スペースコロニーの世界 (目で視る相対論)
(2000/12)
福江 純

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気象予報士の試験勉強でもよく使われるテキストですが、気象についてはこちらを参考にしました。
一般気象学一般気象学
(1999/04)
小倉 義光

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セルオートマトンを利用して簡易計算をするときに利用したのが次のテキストです。
セルオートマトン―複雑系の具象化セルオートマトン―複雑系の具象化
(2003/04)
森下 信

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セルオートマトン法―複雑系の自己組織化と超並列処理セルオートマトン法―複雑系の自己組織化と超並列処理
(1998/11)
加藤 恭義、築山 洋 他

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有限体積法を勉強しようと購入したのが以下のテキストです。
数値流体力学 (インテリジェント・エンジニアリング・シリーズ)数値流体力学 (インテリジェント・エンジニアリング・シリーズ)
(1997/04)
越塚 誠一、矢川 元基 他

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有限体積法のMAC法、SIMPLE法についての理論だけではなく、プログラムのダウンロードも可能です。
流れの数値計算と可視化  第3版  SIMPLE法とMAC法による熱流体解析 Tecplot ダウンロードライセンス付流れの数値計算と可視化  第3版  SIMPLE法とMAC法による熱流体解析 Tecplot ダウンロードライセンス付
(2011/12/01)
平野 博之

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内容が古いという記述がAmazonにはありましたが、SIMPLE法といえば、やはりこの文献だと思います。この分野の多くの研究者が引用しています。
コンピュータによる 熱移動と流れの数値解析コンピュータによる 熱移動と流れの数値解析
(1985/02)
スハス V.パタンカー、水谷 幸夫 他

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