2014年に火星砂漠研究基地(MDRS: Mars Desert Research Station)で実施したTeam Nippon(Crew137)の居住実験に関する内容を一部含む学術論文が出版されました。学会発表では何回も発表してきましたが、学術論文として発表するのは初めてです。

宮嶋宏行,宇宙居住と生命維持システムに関する シミュレーション研究の実践,生態工学29(2) 57-64, 2017

MDRSで撮影した映像は、2017年4月16日(日)の林先生が驚く 初耳学( 毎日放送)でも使われました。
私が船外活動服を着てATVに乗って火星表面を走る映像です。


今回は寄稿論文ということもあり、学術論文の中で有人火星探査に関わる映画や小説についてもふれました。例えば、2016年に日本で公開された「オデッセイ」(正確にはアンディ・ウィアーの小説The Martianに関してです)は私の研究テーマに大きく関わる作品の1つです。

実際のMDRSでの実験は、これらの小説や映画の内容を知る前に実施しているので、直接関係はありませんが、一般の方に説明するときは必ずこの映画を利用しています。むしろ私が参考にしたのは、MITが2005年にカナダのデボン島のホートンマーズ基地で実施した宇宙ロジスティクスに関する実験です。

現在、次の居住実験について考えています。可能であれば、現在の大学で扱っている「生体計測」をテーマの1つにしたいと考えています・・・。

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FacebookのSol186でマーク・ワトニーを探せの結果を公開しました。このミッションは、3月にCrew165のメンバーにより米国ユタ州の火星砂漠研究基地(MDRS)周辺でで行われたものです。詳細な成果報告は、5月28日の日本火星協会の総会(はまぎん こども宇宙科学館)でも発表される予定です。
Watney_E.jpg
E地点で撮影


 
2016年3月、日本人4人(Crew165)が火星協会の火星砂漠研究基地(MDRS)での2週間の居住実験に参加します。

この企画では、Crew165と協力して、映画「オデッセイ」でマーク・ワトニーが遺言を残すシーン(SOL186)と似ている場所をMDRS周辺で探します。実際の映画の撮影は、ヨルダンのワディラム砂漠で実施されましたが、米国ユタ州ハンクスビルから11キロメートル離れたMDRS周辺にも同じような地形が広がっています。

1. MDRS周辺で、映画「オデッセイ」SOL186のシーンと似ている地点を公募します。 facebookを利用しての投票はこちらへ
2. 公募で選ばれた探査6地点をCrew165が探査します。ただし、到達不可能な地点の場合、周辺に変更する場合があります。
3. EVAスーツを装着してSOL186のような後姿の写真を撮ります。

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MDRS周辺の写真(2014年3月Crew137参加時に撮影)


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探査範囲
*この図は、U.S. Geological Survey (USGS)のフリーオンライン地形図をもとにMDRS周辺の地図を作成したものです。オレンジの一マスが約1平方キロメートルを示します。赤い線で囲んだ部分が、今回公募したいと考えている探査の範囲です。


こんな写真が撮れたらいいですね。

ciatr.jpへの外部リンク写真

 
火星砂漠研究基地MDRSでの風船による地形空撮は、Team Nippon (Crew165)の実験テーマの1つです。私は日本での支援担当です。2015-2016年度は、ドローンの使用が禁止になったので、風船を利用した模擬火星地形の観測について検討しました。ローバの運用と上空からの運用支援検討のための予備実験です。

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火星気球と火星ローバの連携運用概念図
30メートル上空ぐらいから小さな丘の向こう側の地形を事前に観測することを目標にしています。今回の実験では、模擬地形作成のために上空から写真を撮ること、および表面の状態を観測することを目的にしています。

以下は、小中学生の理科実験程度の計算です。

1.風船による浮力の計算

0℃、1 atmのとき密度は
 ヘリウムガス 0.1786 g/L
 空気 1.293 g/L

 差(浮力) 1.1144 g/L

直径28cmの風船の体積 V=4/3 x 3.14 x 14^3 = 11488 (cm3) 約11.5 L
ただし、ボンベの中のヘリウムガスは9.5Lなので、浮力は1.1144 g/L x 9.5 L = 10.5 (g)

 風船と取り付け部分(糸や袋)の質量 4 (g)
 おもり用の妖怪メダル1枚 4 (g)

実験では妖怪メダルを入れない場合には浮き上がりましたが、1個入れた場合には浮き上がりませんでした。
全体質量8(g)  <  浮力10.5(g)のはずだが  (充てん時に少しヘリウムガスが漏れた・・・)

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妖怪メダル なし 天井へ

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妖怪メダル 1枚(4g) 床へ落ちた

2.カメラの搭載について
仮に100g程度(GoPro HERO4 Session, 74g)の小型カメラを上空に上げたいと思った場合、100(L)ぐらいのヘリウムガスを充てんする必要があります。そのとき直径60cmぐらいの風船が必要になります。

大型風船を日本国内で購入し、事前に大容量のヘリウム缶を米国内で調達する必要があることが分かりました。MDRSの半径250km以内に大きな都市はありません。中継基地のコロラド州グランドジャンクションで購入可能かどうか調査する必要があります。


つづく
 
2015年5月28日-30日に米国ユタ州のハンクスビルの火星砂漠研究基地で大学ローバチャレンジが開催されました。

最終的に23チームが出場し(最初のエントリーは44チーム)、ポーランドのLegendary Rover Team (Rzeszow University of Technology)が460ポイント(満点は500ポイント)で優勝しました。

このコンテストでは、サンプルリターンタスク、アストロノート支援タスク、設備サービスタスク、障害物横断タスク、プレゼンテーションタスクの5項目について、それぞれ100ポイントの合計500ポイントで評価されます。

技術的な要求事項が事前に示され、いくつかの項目については制限を超えると減点されます。例えば重量には50kgの制限があり、1kg超過するごとに獲得ポイントの5%が減点されます。またタスクごとに装備する装置を含めた重量は70kgに制限されています。予算は15,000ドル以内に抑える必要があり、領収書の添付も求められます。

技術的な要求事項が文書で細かく指定されています。動画で確認した一部のタスクを紹介します。
1. サンプルリターンタスク 位置、高度、範囲を示され、サンプルを回収し、その場でpHや湿度を計測する。
2. アストロノート支援タスク 工具ボックスや工具を運び、アームを利用して展開したり、収納したりする。
3 .設備サービスタスク バルブやポンプをアームを利用して操作する。
4. 障害物横断タスク 険しい地形(高低差0.5m、傾斜60度)の指定された複数のポイントを通過する。(ここでEVAしたので、この地形の険しさはよくわかります)
5. プレゼンテーションタスク 技術的な要求項目について、英語で15分間のプレゼンビデオを作成する。

Youtubeで2014年の動画を確認すると、日本で行っている研究開発とは、少し方向性が違い圧倒されます。




2014年8月ヒューストンで、火星協会の会長から、日本のチームもこのコンテストに出てほしいと言われましたが、少しハードルが高い気がします。何年もかけて経験を積んでいかないと上位になるのは難しい気がします。



 
2014年12月29日午後 火星砂漠研究基地(MDRS)の温室で火災があったようです。

Crew146のコマンダーNickは、私が所属していたCrew132のコマンダーで、GreenHab(温室)の責任者です。Crew132のメンバーは、メッセンジャーで今でも情報交換をしてるのですが、12月31日(日本時間)に火事大丈夫?という書き込みがありました。そのときはよく意味がわかりませんでしたが、12月31日のプレスリリースだと、火災で温室が被害を受けたようです。

このニュースに過去のGreenHabの歴史が簡単に紹介されています。
・ 温室第一世代 初年度に強風により破壊 (ユタ州の砂漠は時々すごい強風があります)
・ 温室第二世代 5年間にわたり水再生と食料生産を行うが、6人分の食料を供給するには設備が小さすぎることがわかり実験停止(においもすごかったらしい)。3年間くらい休止していたものを2013年から再起動したと聞きました。・・・今回の火災で被害

植物を利用して食料生産し、人間に供給するためには、とんでもない容積、エネルギー、労力が必要です。温室で食料生産しようというのが時代遅れなんだと思います。しかもネズミの被害が多発し、衛生的にもかなり問題があります。

今回の事例からもわかるように、居住実験では想像しているよりも事故が起こります。もし居住棟が火災になった場合には、1つ壊せる窓があって、そこには避難ばしごが備えられています。

コマンダーになると、「事故を起こさないように」、それだけが頭の中にあります。

 
火星協会の活動はボランティアによって運営されています。
広報やリアルタイムに24時間稼働しているミッションの支援チームになったらかなり大変です。

重要なことを問い合わせても返事すらくれない。
返事があっても、かなり場当たり的な対応が多いと感じていました。

2014-2015年のミッションが始まったばかりなのに、
なぜか2015-2016年のミッションのクルーの募集が開始されました。
いつもより半年以上早い募集開始です。

** Crew144 村上さん、本日(米国山岳時間11月29日)から2週間のMDRS居住開始しました。


 
今シーズンは、11月1日(土)のCrew 142から火星砂漠研究基地での閉鎖居住実験が始まりました。
最初の3つのクルーは、カナダデボン島にあるArctic 365 (MA365) に1年間滞在する最終候補者の選考ミッションになっています。このうち1/3の方が1年間のミッションに参加することになるのでしょう。
 さて、今シーズン、Team Nipponは結成されませんでしたが、11月29日(土)からのCrew144に、村上祐資さんが参加します。また、生物学者の長沼毅さんが、2015年2月か3月のクルーに参加します。

今回は、初の試みとして、気象予報士の水元さんが、MDRS天気予報を配信してくれるようです。
https://www.facebook.com/MDRSWeatherNews
村上さんのサイトはこちら
https://www.facebook.com/japanesemartian

先ほど、はやぶさ2の打ち上げ延期のニュースが流れました。
今回は、チケットが取れず、種子島行きを断念しました。2時間ぐらい初動が遅れただけでツアー完売でした。
会津大学の寺薗さんによると、種子島で3万人、全国で30万人の人が、はやぶさ2の打ち上げを見ることになるのだとか・・・



 
火星砂漠研究基地MDRSの2014-2015のクルーが発表されました。
断片的には、facebookで情報が流れていましたが、全体が発表されるのは今回が最初です。

・稼働開始を6週間早めて、Mars Arctic 365 の最終メンバーを選考するクルーを3つ持ってきた
・3週間滞在の修理クルーを配置した

ことが今までと違うところです。シーズンも後半になると、いろんな装備が壊れているので、修理クルーを配置したのはいい選択だと思います。なぜ装備品が壊れるのかは、欧米の若者の使い方が乱暴だからだと思います。

Crew132のコマンダーNick、火星協会クルーで再び当番、Crew146頑張れ。



 
火星協会の季刊誌に、私が2013年12月に参加したMDRS Crew132の活動や写真2枚が掲載されています。GreeHabの記事、およびクリスマスイブの集合写真とEVA中の土壌採取の写真です。


 
MDRSはコロラド州グランドジヤンクションから260キロ車で移動したユタ州ハンクスビルにあります。
定期便がある一番近い空港から260キロもあるから驚きです。
さて、グランドジャンクションに戻ってフライトまで1日余分な時間があります。
ここへ来るのは、これで三回目ですが周辺観光はしたことがありませんでした。
レンタカーを借りて、2つの国立公園グランドメサとコロラドナショナルモニュメントに行きました。
レンタカーを借りるときに、カウンターのおねえさんに行き先を聞かれ、グランドメサと答えたら、
天気を調べてあげるね。と言われ、う?と思いましたが、現地へ到着してからその意味が分かりました。
グランドメサの最高高度は3200m、途中からかなりの積雪になり、日陰では凍結しています。
よく見たら、タイヤはノーマルタイヤ。。。
通る予定の道は冬季閉鎖中で、かなり遠回りしてグランドジャンクションへ戻ってきました。

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グランドメサ、すべてがこんな景色でした。夏に来たらよさそうなところです。


次に15時ぐらいからコロラドナショナルモニュメントへ行きました。
ここは有料で全行程37キロあります。グランドジヤンクションへ来るときに飛行機から見える素晴らしい断崖絶壁がこの国立公園です。
説明するより写真をアップします。

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グランドジャンクションを一望

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これがもっとも有名な景色のようです。

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峡谷の先にグランドジャンクションを一望


グランドキャニオンに似ていると思いませんか。ビジターセンターで解説を見て納得しました。
コロラドナショナルモニュメント、グランドキャニオン、キャニオンランズ(MDRSの近く)はみな同じプレートで同じ年代に形成されています。
そのため、たまに降る雨によって起こる洪水や川の流れによって浸食され、同じような地形になったようです。

19時ごろ市内へ戻り今日泊まるホテルにチェックインしました。
明日は、6時半の飛行機で日本へ帰国です。


 
次のクルーが4時から5時の間にMDRSに到着すると連絡があり、
午前中は掃除、後片付けをしました。みんなで最後のお昼ご飯を食べ、4時半まで待ちました。
4時半から引継ぎが始まり、結局終わったのは7時半でした。

私は、次のコマンダー、(急遽訪問してきた)MDRSのディレクターに挨拶をしました。
今まで気になっていた排水の行き先について聞いてみました。
地中に500平方フィートのタンクがあり、そこに流れ込むそうです。
その水はそのまま時間をかけて地中にしみこむようになっているということです。
数年前まで行っていた、水再利用は、臭いの問題から現在は行われていないと聞いていましたので、やっと疑問が解決しました。

やっと地球に帰れます。

06:50 起床
07:00 健康診断、朝食
08:00 シャワー
09:00 後片付け
12:00 昼食
13:00 自由時間
16:30 Crew138到着、ディレクター到着、引継ぎ開始
19:30 MDRS離脱
22:05 Days Inn到着、デニーズで夕食(Team Nippon最後の食事)
03:00 就寝


 
今日は、報告の義務があるミッションの最終日です。最終報告書の作成、研究成果の整理、後片付けに時間を使いました。あっという間にCapComの時間になり、あわただしく時間が過ぎる間に、終了の21時を迎えました。
これでミッションのコマンダー業務ほぼ終了、あとは明日の引継ぎだけです。
次のコマンダーはベテランなので、もう私の仕事はほとんどありません。

その他の詳細については、facebook日本火星協会MDRSグループもご覧ください。

おやすみなさい!

06:23 起床、健康診断
07:00 朝食、研究報告書作成
08:00 研究報告書作成
09:00 事務仕事
09:30 休憩
10:00 研究報告書作成
12:00 昼食
13:00 事務仕事
14:00 昼寝
15:00 研究
17:00 運動
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:06 CapCom終了、休憩、広報活動
22:00 後片付け
00:00 就寝


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先週、丘の上から撮ったパノラマ写真

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今日のMDRS

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ペットボトルにキャップと書いてあります。最初ふたの意味と思いましたが、リーダーという意味みたいです。
キャップの他に、兄貴、おとうさん、がいました。
水分補給のための私のボトルです。生活班が中身を補充してくれます。




 
今日は、金曜日の夜に提出しなければならない最終報告の作成にかなりの時間を使いました。
時間の関係で、この報告書は(最終報告書と名前がついていますが)予備的なものになりました。日本に帰ってから詳細なものを作成します。
もし、次に同じような機会があれば、日本できちんと準備してからやりたいことがたくさんできました。
今後の課題にしたいと思います。


06:30 起床、健康診断
07:00 朝食、報告書作成
08:00 報告書作成
12:00 昼食
13:00 研究報告書作成
14:00 昼寝
15:00 研究報告書作成
17:30 クルー写真撮影
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了、研究報告書作成
01:40 就寝

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EVAスーツを着ての最初で最後のクルー集合写真



 
今日は最後のEVAでした。峡谷を1時間40分ほど歩いて地形等の調査をしました。
ここへ来てからいろんな地形を制覇してきましたが、
平地
山岳
峡谷
で時間当たりで探索できる範囲が全く違うことことがを実感できました。
また未開の地域か、1度行った地域かでも、そこに到達する時間が大きく異なります。
特に、未開の地域を歩くときは、体力の消耗を考えながら帰りのことも考えなければなりません。
スーツを着ての歩行はかなり体力を消耗します。

最近、特に、探査地に峡谷を選んだのは、GPS(アウトドア用のGPS)が目的地までの進路を直線でした教えてくれないという特徴を実感したかったからです。1本道の場合あまり問題ありませんが、峡谷に分岐が複数あり長距離の移動をしていると、結果的に遠回りしている可能性もあります。いろいろなタイプの峡谷で、ナビゲーションの特徴を抽出したかったのです。

もう1つ今回気が付いたことがあります。私は、ここで有人表面探査をシミュレーションしているのですが、この経験は無人のローバ開発でも利用できるだろうということです。無人ローバになったつもりで地形を観察していました。

スマートフォンのGPSで取得したデータを帰国してからきちんと解析したいと思います。

大まかな地形しかわからない砂漠を探査していると、普段あまり意識していない道路や地図の価値を再認識します。

今日1日は、以下のように過ごしました。

06:23 起床、健康診断
07:30 朝食、報告書作成
08:00 報告書作成
09:00 報告書作成、EVA準備
10:05 EVA-7出発
12:25 EVA-7帰着
13:00 昼食
14:00 昼寝
15:00 シャワー
16:00 研究
17:00 報告書作成
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了、研究
00:00 就寝


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ATVを降りて、これから谷に入っていきます。

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1時間ほどかけて、直線距離で1キロ弱歩きました。昔、水が流れた後を歩いているので、実際の距離は1キロ以上あります。

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Habでお気に入りのフルーツティです。日本のものと違ってかなり味が濃いです。

 
今日、私は船外活動をしないで、Hab内で仕事をしています。
比較的Hab内で生活維持管理をしていた3名を含む、4名が歩行EVAに出かけていきました。目的の1つは運動不足の解消です。ここにいると通勤時間などもないので、かなりの運動不足になります。

ここの地表は、粘土質、砂、小石、岩など場所によって様子がかなり異なります。
昨晩はひどい砂嵐で、今日もかなり強い風が吹いています。EVAに出かけた4名はかなりつらかったようです。

私は、Habでこの居住実験の報告書をまとめています。
最初にミッションサポートに提出したミッション目標に対して、何を達成したかをまとめるつもりです。
最終日は次のクルーへの引継ぎなので、明日からの残り3日間を有効に使いたいともいます。

06:55 起床
07:00 朝食
08:00 事務仕事、Crew Video upload終了
09:00 報告書作成
10:00 報告書作成、(4人EVA-6)
11:00 malware対応、(4人EVA-6)
12:30 昼食
13:00 昼寝
14:00 研究
16:00 malware対応
17:00 休憩
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了、休憩
22:00 研究
00:45 就寝

 
居住実験10日目、時差ボケもなくなり、眠りがどんどん深くなってきました。
ここ数日、私たちが時間を割いていたのが、クルービデオの作成です。無事エンコードも終わり、インターネットの容量制限が解除される深夜に指定された場所にアップするだけです。

今日は、前回とは違った場所に長距離EVAでした。ATVでの移動中は体力を使いませんが、スーツを着ての山登りでは2000歩弱しか歩いていませんが非常に疲れました。心拍数を計測していたら、すごい数字が出たでしょう。今回取得したデータもHabに戻ってから解析する予定です。

先週、GPSのデータ解析用ソフトが原因で、malwareに感染してしまいました。数日前からgoogleから警告が出るようになっていたのですが、ついにgoogle検索を使えなくなりました。この駆除に、今日は2時間ほど使いました。

あと、今日締切だった国際会議論文も無事提出が終わり、あとは審査結果を待つだけです。

06:30 起床、健康診断
07:00 朝食
08:00 報告書作成、研究
09:00 研究
10:55 EVA-5 出発
12:30 EVA中の昼食
13:45 EVA-5 帰着
14:00 昼寝
15:00 シャワー
16:00 研究
17:00 malware対応
18:00 夕食
19:10 CapCom開始
20:00 論文提出
21:36 CapCom終了
22:00 メール返信など
23:50 就寝

私たちの活動が新聞で紹介されたようです。
海外技術/邦人6人の研究チーム、米火星探査模擬施設で宇宙食向け和食研究 日刊工業新聞



 
居住実験9日目 時差ボケもなくなり、睡眠がどんどん深くなってきました。
週末は、みんなでCrew137の紹介ビデオを作成しています。これが結構大変です。

今日は、日本から持ってきた洗剤で2日分の下着の洗濯をしました。17.8 Lの水使用量でした。
洗いは簡単でしたが、すすぎが大変でした。水使用量の3/4はすすぎに使いました。
いろいろな方法を試しましたが、まだ工夫の余地があると思いました。
過去に、宇宙用洗濯機の検討をした例はありますが、実際に使ってみようという結論にはなっていません。

有人火星探査のような定期的な補給が容易ではない長期間の探査になると、食料や衣類の保管容積がかなり大きくなり、その観点からも再利用の検討が重要になってきます。
ISSのように定期的に補給や廃棄でき、居住容積に対する制約が緩いミッションとはかなり違ってきます。

この週末は、運動不足について考えてしまいました。
船外活動のある日は、かなりの運動量(10000歩以上の歩行)になりますが、Hab内にとどまる日はかなりの運動不足(1000歩程度)になります。
限られたリソース(質量と容積)で、長期間、体力を維持するための研究も重要だと再認識しました。


07:30 起床、健康診断
08:00 朝食
09:00 研究
12:00 報告書作成
13:00 昼食、昼寝
14:00 洗濯実験
15:00 Crew Video作成
17:00 運動
18:30 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了、Crew Video作成
22:00 Crew Video作成
00:45 就寝

20140309-1.jpg
クルービデオ作成風景

 
今日は、ここに来て2回目の土曜日です。ここにいると曜日の感覚がなくなります。
通勤がない、テレビもないので、毎日が土日のような感覚になります。

土日は船外活動を入れなかったので、運動不足です。
遠征をすると1万歩以上歩きますが、Hab内にいると1500歩ぐらいしか歩きません。
長期火星滞在での運動は、大きなテーマの1つです。

20140308-1
火星の夜明け

20140308-2
朝日に照らされた火星の風景

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グル―写真


05:08 起床
06:00 研究、事務仕事
07:00 朝食
08:00 事務仕事
09:00 研究
12:00 昼食
13:00 報告書作成
14:00 Crew Video打ち合わせ
15:00 報告書作成
16:00 写真撮影
17:00 報告書作成
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了
21:00 休憩
22:00 研究
00:30 就寝



 
今日はATVを利用した長距離EVAを実施しました。移動距離26.7km、総時間4時間9分、移動時間3時間29分でした。行程は、10kmをATVで1時間移動し、地形の関係上ATVを降りて2kmを45分で歩きました。
今回の探査地点は、申請して許可される最も遠い場所です。最後の数キロは、ATVで渓谷を通り抜け、さらに複数の深い溝があるため残りの2キロは歩かなければなりませんでした。長距離および渓谷探査のナビゲーションのコツをつかみました。Habに帰ってからデータをきちんと解析します。

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移動中、遠くでは雨が降っていましたが、なかなか景色がいい。

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狭い渓谷を抜けると、深い溝が・・・

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ATVを降りて、歩いて移動

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目的地近くに到着


04:40 起床
05:00 研究、事務仕事
07:00 朝食
08:00 報告書作成
09:30 買い物出発
10:30 買い物戻り、EVA準備
11:05 EVA-4 出発
12:00 第3waypoint到着ATVを降りて徒歩へ
12:50 第5waypoint到着(最終目的地creekへ到着)
14:00 昼食(弁当)
15:35 EVA-4帰着
16:00 報告書作成
17:00 シャワー
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了、自由時間
22:30 就寝

 
今日は初めてATVを利用した長距離遠征に出かけました。
2か月前にATVを操作しているんですが、結構忘れています。

05:00 起床、報告書作成
06:00 報告書作成、健康診断
07:00 朝食
08:00 事務処理
09:00 報告書作成
10:00 EVA-3出発
12:00 EVA-3帰着、昼食
13:00 昼寝
14:40 昼寝終わり
15:00 EVAプランニング、ATVメンテ
17:00 シャワー
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了、ブリーフィング、自由時間
22:30 就寝

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20140306-2.jpg
White Rock Reservoir に到着しました。

 
少しずつ時差ボケが無くなってきている気がします。今日は、明日からの長距離遠征に備えて準備とプランニングをしました。

05:00 起床、事務処理
06:00 報告書作成、健康診断
07:00 朝食
08:00 事務処理
11:00 EVA事前偵察
12:00 昼食
13:00 事務処理
14:00 EVA事前偵察
16:00 報告書作成
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了、休憩
22:30 就寝


 
コマンダーはスケジュール管理、トラブル対応、報告書作成などのためにパソコンを利用している時間が長いということがわかりました。

毎朝、体重、血圧、体温を測り、記録を付けます。
慢性的な寝不足のため、毎日、どんどん血圧が上がっていきます。
HSOのアドバイスに従い、今日から昼寝を始めました。

それからもう1つ、今日から食事のとき音楽を流すことにしました。
CD・DVDフォルダーにあった Classics extraordinary dinner を流しています。 

04:00 起床
05:00 報告書作成
06:00 報告書作成
07:00 朝食
08:00 広報活動
09:00 広報活動
10:02 EVA-2出発、EVA-2 HabCom
11:00 研究
12:02 EVA-2帰着、昼食
13:00 昼寝
14:00 昼寝
15:00 研究
16:00 報告書作成
17:00 報告書作成
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了、談話、自由時間
24:20 就寝


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コマンダールーム


 
Crew132のときは毎日ブログを書いていましたが、
今回は、コマンダーの仕事があるため毎日は書けないかもしれません。

居住実験1日目 MDRS CapComコーディネータとの対面ブリーフィング(普段はない)、ベルギーチームとの引継ぎ

07:45 Safewayで買い物
09:30 GJ出発
12:00 Hanksville到着
13:00 Hollow Mountainから物資をピストン輸送
14:00 最後の便は14時頃出発、Chunkブリーフィング開始
15:00 各自引継ぎ開始
18:00 夕食
19:00 CapCom開始、19:15 ベルギーチーム帰国
21:00 CapCom終了、休憩
23:00 初日任務完了


居住実験2日目 実質的な活動初日、ミッション目標を設定、役割分担を確認

06:00 起床、健康診断
07:00 朝食
08:00 事務仕事
09:00 事務仕事
10:00 ブリーフィング
11:00 事務仕事
12:00 昼食
13:00 事務仕事
14:30 運動
16:00 Habに帰着、おやつ
17:00 報告書作成
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了
22:00 任務完了
23:00 事務仕事
24:20 就寝

居住実験3日目 EVA 1回目、Crew138(次のクルー)のコマンダーがCapComで、詳細な説明を求められ大変でした。

04:40 起床
05:00 事務仕事
06:00 事務仕事、健康診断
07:20 朝食
08:00 事務仕事
10:00 おやつ
11:00 事務仕事
12:00 昼食
13:00 事務仕事
14:32 EVA出発
16:07 EVA帰着
16:30 シャワー
17:00 雑用
18:00 夕食
19:00 CapCom開始
21:00 CapCom終了、CapCom後の打ち合わせ等
22:00 事務仕事
24:20 就寝

ずっとパソコンに向かって書類仕事をしている気がします。


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MDRSのある風景

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周辺にはひたすらこのような砂漠が広がっています。


 
2月28日(金)MST17:15 Team NipponグランドジャンクションのDays Innに集合しました。

私の研究や個人的な感想は、引き続きここにも掲載していきますが、
メンバーの公式な書き込みは以下をご覧ください。

日本火星協会MDRSグループfacebookで随時報告していきます。

9:30ホテルを出発し、12:30にCrew136とHollow Mountainで会う予定です。



 
1月3日(金)最終日は、報告書および引継ぎ書類を作成しました。
全体のものは、火星協会から会員に配布されるのだと思います。
私の担当部分のみ、掲載します(許可は取っていません)。
この経験を Crew137 Team Nippon につなげることができればと思います。

成果は、
・居住実験に関わるロジスティクスデータを収集できたこと
・惑星表面EVAについて想定以上の経験を積むことができたこと

ここには書きませんでしたが、地質学、宇宙生物学を専門とするサイエンス側の人と共同で惑星表面探査のシミュレーションができたことが良い経験になりました。


Crew132最終報告書(一部抜粋)  ― 申し訳ありませんが、ブラウザーでは改行位置が適切ではないため読みにくいかもしれません。

During Crew 132, Engineer Miyajima conducted preliminary research regarding the habitation and logistics of Extra-vehicular Activity (EVA) and Intra-vehicular Activity (IVA) for the Crew 137. He summarized the research regarding the habitation and logistics, and high mobility exploration. Regarding habitation and logistics, the amount of the supply and consumption such as daily water consumption, propane gas consumption, and gasoline consumption, food consumption, and waste production for the crewmember’s daily life were recorded. It was difficult to manage the water consumption. An average of 370 liters water was consumed per day by seven crewmembers, which was twice amount of water compare to the previous crew. For example, Crew 132 had to wipe dishes with a paper napkin to save water. It is necessary to study cooking methods to be able to save water. Showers were also kept to a minimum, and the crew soon stop noticing any smell.
Regarding high mobility exploration, Engineer Miyajima obtained data for logistics and life support system analysis for high-mobility exploration on a planetary surface based on the EVA parameters and constraints that were defined by the Haughton-Mars (HM) Project which was conducted by the MIT group in 2006. In the HM project, the minimum parameters that defined a planetary EVA were path and schedule (time). Each parameter and constraint was further subdivided into more precise information. The parameter consists of goals of excursion, estimated total time, people on excursion, sites to be visited, mobility used, terrain characteristics and environmental characteristics. The constraints consist of communication, type of mobility and safety constraints. Miyajima found that terrain characteristics factor more than he assumed before the EVA at MDRS. He will modify the parameters of his simulation model for a high mobility exploration on planetary surface and confirm them in his rotation on Crew 137.


 
1月3日がCrew132の研究ミッション最終日で、明日はCrew133との引継ぎです。
メンバー全員最終報告書の作成に追われています。
午前中に、ブレーンストーミングを行いましたが、なかなかいい報告書ができるのではないでしょうか。この情報は、世界中の会員7000人以上に配布されるようです。

参加してみてわかったことは、研究だけではなく、課された日常業務が大変だということです。無線通信式のミッションサポート会議2時間(毎日)、写真投稿(毎日)動画投稿(2回)、最終報告書(1回)があり、雑用も結構大変です。しかもこれを英語でやらなければならないので、3月のCrew137(Team Nippon)にとってはかなりの負担になると思います。

今まで提出した書類
 ローテーション前
  ・応募用紙、履歴書(9ページ)
  ・事前研究計画書(25ページ、実際に書くのは該当する研究分野のみ、私の場合6ページ程度)
  ・研究計画書フルバージョン(6ページ)
 ローテーション中
  ・経歴、写真(1ページ程度)
  ・日々のエンジニアリングレポート、不具合がある時は、細かい報告が必要(フォーマット有)。
  ・(実施するときは)EVA事前計画書、事後報告書(1~2ページ程度、内容による)
  ・エンジニアリング引継ぎレポート(4ページ)
  ・最終レポート(私の担当部分は1ページ)

たくさん英文書類を提出必要がありました。実際参加してみて、このくらい英語で考えて事前準備しないと、英語を母国語としないクルーはついていけないということを改めて認識しました。

知らない業務を英語で遂行することの難しさを実感しました。

8月から米国に滞在していましたが、結局、英語には全く慣れませんでした。
この業務を終えると、やっと日本に帰ることができます!

19時からミッションサーポートチームとの最後のcomスタートです。

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窓からの朝日、小高い丘があってなかなかいい景色です。

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窓に置かれたサボテン


 
今日はこのローテーション最後のEVAを行いました。
最初に3名のクルー(宇宙生物学者など)が徒歩で探査に出発し、90分経過後、緊急の応援を要請するというシナリオでした。HabのCapComが応援要請を受けて、Habで地図を見ながら応援要請があった地点を確認します。その後、スペーススーツを着てエアーロックに入り、2名のクルーがATVを用いて3名が待機している地点まで急行しました。
無線の不具合(これは結構今までもあり得るパターン)、ATV同士の連絡の不備、GPSの追加装備など、いくつか教訓を得られました。

1-2kmの遠征でも、これだけ体力を消耗し、機器の不具合、ナビゲーション、クルー同士の連携に課題があることがわかりました。3月のTeam Nipponのときは、5-10kmの遠征を考えたいと思いますが、遠征メンバーが、かなり機器とその運用に熟練してからでないと難しいと思っています。8週間準備期間があるのでじっくりと計画を練りたいと思います。

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無線で応援要請のあった地点を地図で確認しています。

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今日は天気も良く、最高気温は0度を超えています。

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応援要請地点に到着

 
明日実施予定のEVAで、提案していたレスキューシミュレーション計画が採用されました。
前回却下された夜間EVAも含め、今回の提案も許可されるまで大変でした。他のメンバーがかなり助けてくれました。
私が提案するプランは、安全上の理由からことごとく、ミッションサポートメンバーには引っかかるようです。
どうして今までやってなかったのと思ったりもしますが。

今日は以前から調子の悪かったATV No.4の具合をCrew Engineerとしてチェックしました。ギアーをニュートラルからドライブやバックに切り替えるととエンジンが止まってしまうというトラブルがずっと続いていました。
調査結果は、異常なしでした。
エンジンが止まってしまう理由は、操作が難しいからです。
ATV No.1-3は右にスロットル、左にギアがありますが、No.4はスロットル、ギアともに右にあります。つまり同時に右手でスロットルとギアを操作する必要があります。実質、左手を右に持っていくしかありません。
このATVはYAMAHA製です。YAMAHAさん、なぜこんな使い勝手の悪い、ATVを設計したのでしょう。


さて次は、閉鎖空間と快適性についての話です。
みなさん、都市から遠く離れた閉鎖空間の中で、男女7人が居住したら、ものすごくストレスを感じるのではないか、と思われるでしょう。
ところが、思っていたほど、ストレスを感じていません。
理由はいくつかありますが、簡単に紹介します。

☆ 居住空間がある程度広いから
実は、居住空間がある程度広いとあまりストレスを感じません。しかも寝室は個室です。
ミッション期間と居住空間の体積の関係を示したCelentano Curveというものいがありますが、体積がある程度大きくなると、思っていたほどはストレスを感じません。(同じことをバイオスフィア2に行った時も思いました)
そして個室はありますが、個室に閉じこもる人は誰もいません。

☆ 適度な騒音
Habの中は空調機器の音がある程度うるさい、特に寝室は夜中に何度も目が覚めます。この適度な騒音が、意外にリラックスさせてくれます。静かな部屋に他人とずっといたらストレスたまりますよね。

☆ 水の使用が制限されていること
これは意外にすぐに慣れました。食器は1日1回しか洗いません。シャワーは2分程度を5日間で1回です。

☆ 窓の存在
Habにはたくさんの窓があります。2階の大部屋で4つ(大きな窓2つ、小さな窓2)、1階の実験室で4つぐらいあります。
しかし、私個人としては、閉鎖試験としては、この施設は窓が多すぎると思います。宇宙居住施設で窓を作ることは、構造重量の増加という問題があるので、あまり好まれません。

☆ 米国流のリーダシップとフォローワーシップ
私を除いた他の6人は、英語を母国語とし米国で生まれ育ったメンバーです。米国人の一部は小さい時から、いろんな形で米国流のリーダシップ教育を受けているので、個々を尊重しながら、グループのパフォーマンスを最大限に発揮するスキルを持っている人がいます。このような方は、専門外の教養もかなりあると思います。また他のメンバーはいい意味でフォロワーに徹します。細かい指示をリーダーが出さなくても、全体としてうまく機能している気がします。
日本人の集団だったらこうはいかないだろうと思います。そんな訓練うけてもいないですし。

☆ みんなおしゃべり
女性がおしゃべりなのは、当たり前ですが、男性メンバーも、かなり口数が多いです。閉鎖空間では、口数が多いほうがみんな快適に過ごせるような気がします

まったく学術的ではない、私の独りよがりな感想でした。

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2014年1月1日、Crew132みんなそろって、GreenHabに野菜の種を植えました。

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日本のへしこもありました。3月にTeam Nipponが来た時には食べられるでしょうか。

 
結局、夜間EVAは安全上の理由から許可されず、今日は、日中のEVAだけになりました。
今日の目的地は、1km離れた山のふもとで、地質、生物調査、その後、直線距離で2kmほど離れた氷の湖に移動しました。今日が3回目のEVAです。分かったことは、空調機器が入った15kgのバックパックを背負って、ヘルメットをかぶり活動をするのは、ちょっとした歩行や作業をするだけでも、普段の何倍も疲れるということです(肩、首が痛い)。スペーススーツは、米国宇宙関連企業から提供された簡易的なものを利用しています。Gen 1とGen 2があり、それぞれ長所短所が異なります。使用後、使い勝手などをレポートとしてまとめます。
私は、表面移動探査について研究していますが、宇宙服の性能や地形の状況により、表面移動探査が想定していたよりも難しく、解決しなければならない点が多々あることがわかってきました。まず、GPSがない月や火星ではナビゲーションのために高い解像度(米国の偵察衛星並み)の3次元の地図が必要だと思います。ローバにとっては100mの山に登ることよりも、1-3mの段差のある斜面を超えることのほうが大きな問題になります。地球のように斜面を切り崩して道路を作るわけにはいきません。効率的な移動のためには、3次元の地図を利用して、経路として選択してはいけない場所を早めに特定する必要があります。一方、宇宙飛行士は1-3mの斜面を簡単に登ることができるでしょうが、平面移動は数キロが限界です。
 データ等を用いた学術的な考察は、日本に帰ってから行うつもりですが、備忘録のために感想のみ残しておきます。

明日は、閉鎖空間と快適性について考えてみます。


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ここには Space X のイーロンマスクが寄贈した? MUSK天文台があります。
望遠鏡なしでも、100万個の星が見えるような気がしますが、たまに天文台も利用しています。

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毎日晴れています。外が白いのは、昔降った雪が融けないで残っているだけです。

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地図で探査地点を確認し、事前計画を立てます。

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丘の上に立つ私

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Habの2km北にある湖に到着、凍り付いています。

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この湖を新たに探査地点として整備し、Habに帰る後姿です。4が私です。



 
最近、毎日、メンバーがそれぞれの研究について順番に発表をしています。今朝は、私の担当で、以前MITのセミナーで利用したスライドを用いて1時間ほど話しました。その後は、12月31日の夜間EVA、1月2日の長距離EVAの事前計画書をSKYLINE RIMのGEOLOGICAL SURVEYとMDRS Map Planer (HAL: MDRS Habitat Activity Loggerの機能)を用いて作成しました。

昨日ぐらいから、ちょっと頭がかゆくなってきたのでコップ10杯ぐらいの水で頭を洗いました。やればできるものです。

ここには、世間を感じさせるものが何もないので、2013年が終わるという感覚はどこにもありません。


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昨晩、遅くまでメンバーでweeklyビデオを作成していたので、今朝は9時の起床となりました。他のメンバーがEVAに出発し、その間、私はホートンマーズ基地での模擬実験のレポートを読みながら、MDRSについての同様の仕様を調べたり、計測したり、記録したりしていました。

この居住実験の間は、毎日午後7時から9時までの間、ミッションサポートチームの責任者とのメール会議があります。今日は、そのあとメンバーのうち2人が手作りピザを作り、食べたので夕食が終わったのは10時過ぎでした。

明日、月曜日から最後の1週間が始まります。
土曜日は次のクルーに引継ぎがあるので、活動できるのはあと5日間です。
大みそかの夜には、夜間EVAを提案し、実施する方向で計画を組んでいます。(火星ではなく)月では2週間夜が続くので、夜間のEVAのノウハウにも興味を持っています。


 
今日は休憩日で9時起床、日課のヨガを全員で行い、14時までは自由時間、16時頃からみんなでweeklyビデオの制作を始めました。私たちクルーには、youtubuへ30分の動画のアップが週1回義務付けられています。昨日、私が運転するATVでいい動画が取れたので、それを利用しようということになっています。
その他、自己紹介、自分の担当する施設の紹介、ファミリープロジェクトなどが入る予定です。今晩中にアップされるでしょう。

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動画の一コマです。

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今日は1日中曇っていましたが、夕日を見ることができました。
窓ガラスにクリスマスの飾りが反射しています。

 
今日はATVを利用した初のEVAです。4台のATVで出発しようとしたところ、1台のATVのエンジンがかからず、3人で出発しました。今日のコースは地質学者のマイケルが計画したATV1.2km、徒歩0.4kmのコースでした。11時にHabを出発し、4つのWaypointを通過して、2時40分ごろ戻ってきました。考えていたよりも探査範囲を広げることができず、移動にもかなり体力を使いました。ローバを用いて表面探査を計画するときのよいシミュレーションになりました。
(マイケルの立てる事前の探査計画自体はすごく妥当なものだと思いました。)

居住実験を始めて、今日は初めてシャワー(ネイビーシャワー)を利用しました。あと1回くらい利用できるといいのですが。

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ATVを降りて、小川が凍り付いた渓谷を歩いて移動します。

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途中でサンプル採取

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小高い丘の向こうに渓谷が・・・

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地層のスケッチをしています。

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私は、チャールズと一足先に、渓谷を探索しています。

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14時にWaypoint4に到着、疲れました。

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ATVでHabに帰還


事前探査計画

EVA Report
Date: 12-26-13
Author: Michael Bouchard

Objective:
1) Investigate a frozen stream bed in this Martian analog environment, and collect 4-6 samples
2) Continue Geologic Mapping Project
3) Collect soil for the Green Hab
4) ATV mobility

Participants: //Gen 2
EVA Commander: Nick Orenstein (radio, suit #7, ATV # 1)
Coms and Nav: Michael Bouchard (radio, GPS, suit # 8, ATV # 2)
Participant: Hiroyuki Miyajima (radio, suit # 9, ATV # 3)
Participant: Charles Parrish (radio, suit # 10, ATV # 4)
Habitat Support CapCom (HSCC): Ian Etter (radio, no suit)

EVA Stats:
Date: 12/27/2013
Start Time: 11:00 am //Depart Hab
Turn Back Time: 2:30
Duration: 4 hours
Distance: 1.2 km one way on ATV, 0.4 km one way walking traverse, return on same path
Forecast: Sunny 35 high, light and variable wind, low of 17 in evening

Waypoints: //pick 3-4 points on a map that you plan to reach during your traverse and check in with HSCC when you reach these locations. Also Check in with HSCC every quarter.
Waypoint 1:
UTM: NAD 27 12S, 518230mE 4250710mN
Arrive Time: 11:05
Depart Time: 11:10
Location: South of the Hab
Waypoint 2:
UTM: NAD 27 12S, 518875E 4250720mN
Arrive Time: 11:30
Depart Time: 11:50
Location: First Dig site, sample and survey, West of the Hab
Waypoint 3:
UTM: NAD 27 12S, 518900mE 4250000mN
Arrive Time: 12:30
Depart Time: 12:35
Location: Park ATV's, North or Waypoint 2
Waypoint 4:
UTM: NAD 27 12S, 518900mE 4250300mN
Arrive Time: 2:00
Depart Time: 2:10
Location: West of the parked ATV's hike in, farthest extent west

事後報告
EVA #: GeoEVA_2/GHEVA_1
EVA Date: 12-27-13
EVA time slot: morning/afternoon (11-2:40)

Objectives and Plan overview, please comment on preEVA expectations:
1) Investigate a frozen stream bed in this Martian analog environment, and collect 4-6 samples
2) Continue Geologic Mapping Project
3) Collect soil for the Green Hab
4) Complete a mobility study on the ATV's

Narrative EVA report:

This EVA was our second Geology and first Green Hab mission (GeoEVA_2/GREVA_1). We went to a frozen river valley East of or first Geology/Astrobiology site. We took the ATV's and made two stops before parking along the road and walking into the site. We successfully accomplished all EVA objectives and returned with all equipment, personnel and ATV's intact with no incident.

We began the EVA at 11:00AM MST (Mars Standard Time). We left later in the day to allow the Green Hab crew to implement part of their project that requires time to dry. We headed out, made our first waypoint outside of the Hab and checked the ATV's. We discovered that Commander Orenstein’s ATV, number 4, would not start. Commander Orenstein was the EVA commander and made the call to stay at the Hab, passing EVA command responsibilities to Officer Bouchard, Crew Geologist. Commander Orenstein entered the Hab and the remaining three EVA team members departed.

We kept the ATV's on the road and kept ourselves at a safe slow pace. The ATV's proved to be very effective forms of transportation and we reached the first stop in very good time. The first stop was a stream overflow platform identified from imagery. The team thought that this might be a good place to collect soil for the Green Hab. However after making our second waypoint check-in we realized that we had forgot all excavation equipment at the habitat. Since it was so early in the mission and we had made great time we radioed the Hab to let them know that we were returning to pick up the shovels and to prepare the airlock.

When we returned to the site we discovered it a poor site for soil collection. The ground was completely covered with snow, and even after removing this we were only able to get a few centimeters into the ground. We took a Geologic sample for analysis and returned to the ATV trail.

We followed the ATV trail North until we reached the base of the peak at X, Y. Here we dismounted, made our third way point and collected our equipment to begin the walking section of the traverse. We made our way East into a frozen river channel . We collected five more Geologic samples and retrieved five gallons of sediment for the Green House. We made our fourth and final way point at the farthest East point of our traverse before beginning to the return trek.

This section of the traverse was very successful and have us a lot of great data. The eroded river banks allowed us to see the layers below our feet. At its deepest the channel walls stood 6-7 meters high and averaged about 10-12 meters across. Laden with samples and soil we returned to the ATVs and drove back to the habitat. We reach the Hab at X:XX, where we unloaded and refueled the ATV's.

Despite having three instead of four members the EVA team met all mission objectives and successfully completed out first ATV traverse.

Equipment Report:
SCLSS: The three packs that work worked
Helmet, visibility: Number 10 still has issues with helmet staying mounted. We think the pipes are pushing on it. This leads to a very sore neck too.
Air flow: good, not very noticeable
Coms, usage, drop outs: pretty good. Signal got spotty as we got farther into the river valley and my grey radio turned itself off
Gear, boots, gators, caps, gloves: worked well
Water, usage, accessibility: did not drink much
GPS: worked well. I dropped it when the back popped off, but found it
Digging Equipment: shovels and rock hammer
Other: GoPro on the ATV worked great!
ATV: Nick's did not start so we left him at the hab, but the other three ran great

Procedure Report:

Waypoint Check in:

>missed the third one because it was hard to understand, some obstruction from geography, but otherwise worked well

Half Hour Check in:

>worked well

Airlock Procedures:

>works great

Checkin Times
time: 10:15 Departed from Airlock

time: 10:20
Location: UTM 27, 12S, 518230mE 4250740mN
Comment: Check in, all radios working, ready to depart

time: 11:59
Location: 518389mE 4251521mN
Comment: tried to check in at 11:59 but there was no radio contact. We stopped to make sketches. At 12:20 Habitat contacted us for a check in, radios worked then.

time: 2:02
Location: UTM 27, 12S, 518750mE 4250790mN
Comment: EVA team realizes that they have left a camera behind and radio to CapCom to let them know that they are retracing their steps to retrieve the camera.

time: 2:20
Location: UTM 27, 12S 518464 4251404
Comment: Commander calls to EVA team about tardiniess. EVA team confirms that they have retraced their steps and are now turning back to habitat.

Way Points
Waypoint 1:
UTM: NAD 27 12S, 518230mE 4250710mN
Arrive Time: 11:05
Depart Time: 11:10
Location: South of the Hab

Waypoint 2:
UTM: NAD 27 12S, 518875E 4250720mN
Arrive Time: 11:30
Depart Time: 11:50
Location: First Dig site, sample and survey, West of the Hab

Waypoint 3:
UTM: NAD 27 12S, 518900mE 4250000mN
Arrive Time: 12:30
Depart Time: 12:35
Location: Park ATV's, North or Waypoint 2

Waypoint 4:
UTM: NAD 27 12S, 518900mE 4250300mN
Arrive Time: 2:00
Depart Time: 2:10
Location: West of the parked ATV's hike in, farthest extent west
 
今日はEVAなしの日です。HABで7人ともそれぞれの作業をしています。

今朝、重要な変更情報が入りました。水の供給が1日遅れる模様。
水の管理はエンジニアの仕事です。

生活と実験のために7人で1日350リットルの水を使用している。前のクルーの1日150リットルに比べると2倍以上の消費である。前のクルーは水供給系統が凍り付いて破損したため水をあまり使用できなかったため消費が少ないのであろう。
残り700リットル、しかし底のほうはポンプの性能もあり利用できない。実質利用できるのは600リットル以下であろう。

昨日から水の使用量を制限している。
食器は洗わないでナプキンで拭くようにしている。まるで永平寺のお坊さんのようです。

明日はいよいよ、私の一番の研究対象となっているATVを使ったEVAを行います。



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コマンダーのニックが自分の部屋から撮った夜空

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芸術家のイアンが創作中

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GreenHABの改修中

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マイケルの作品

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宇宙生物学者のウシャ

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ファミリープロジェクト、みんなで一筆ずつ順番に書いていきました。



 
BioEVA, GeoEVAの4名のHabitat Support CapCom (HSCC)を担当
探査計画は、前日の反省点を修正して同じポイントを回る4時間の計画に変更
エアロック操作、ウェイポイントチェック、クオータチェックを無線で行う。

10時20分エアロックを出発。
前日と同じウエイポイントを回るコースですが、地質学者と生物学者によるサンプル採取作業のため昨日に比べると大幅に時間超過。
予定の4時間を過ぎた時点で帰還するように連絡する。
14時40分エアロックに帰還。4時間20分のEVA。

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Christmas on Marsをみんなんで鑑賞

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クリスマスイブ

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GreenHAB準備完了

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EVA中に Crew 132 登場

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地質学者と生物学者のEVA

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出発前の風景

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事前に決めた時間にクルーに確認した位置を地図で確認します

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CapComの道具

 
初めてのEVA、EVAスーツを着て4名のクルーが午前10時20分ごろMDRSを出発、付近の4つのウェイポイントを徒歩により探査。EVAスーツの不具合等をチェック。ヘルメットがくもり視界が遮られる。ヘルメットが首を前に押して首がかなり痛い。スーツが重く、1.6キロ程度の移動に3時間以上かかり、体力を大幅に消耗する。

停電後の給湯設備の復旧方法に間違いがあったことに気が付き、復旧作業を再作業。給湯機へ電力が供給されていないことに気が付く。ブレーカーが中途半端な位置で止まっているのを発見し、スイッチを入れなおす。
前のクルーに比べて水の消費量が多いことに気が付く。
EVA中に無線機4台のうち2台故障。

EVAリポートはこちら



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EVAスーツ装着

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EVAスーツ装着

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エアーロック

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EVAスタート

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この日の仕事

研究計画ブリーフィング、EVA計画立案(地質学者のマイケルが立案)
ワイヤレスネットの修復作業、ワイヤレスルータを交換し再設定。

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天然のメガスターと月

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HAB上階の窓

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HAB上階の食堂兼、ミーティングルーム

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HAB下階実験室

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HAB上階の窓からの風景


 
7名のメンバーとMDRS居住実験開始

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12/21(土)
13時ごろグランドジャンクションを2台の車で出発、そのうち1台が故障し、貨物とクルー3名がもう一台に乗り換え、再出発、クルー7名は16時ごろMDRS到着。

初日、いきなり0時過ぎに電力供給系統の故障によりHAB停電、HAB内の温度がどんどん下がっていく。

12/22(日)
1日朝夕2回の定期的な水、エネルギーの消費量チェック開始
ISPルータ、ワイヤレスルータの設定を確認し、不具合の位置を確認し、ワイヤレスルータを交換し再設定することにする。

 
結局、Crew131は、ヒータの故障の他に、別のトラブルもあり、17日に外部に出ることになってしまいました。外部にいるミッションチームが指示を出し、様々な熟練度のクルーが居住実験を行う難しさを感じさせられる出来事でした。
私は、20日(金)にボルダーを離れグランドジャンクションに移動し、21日(土)にCrew132の他の6名のクルーと一緒にレンタカーでユタ州ハンクスビルのMDRSまで移動します。
本来予定されていたCrew131との引継ぎはどこで、どのように行うのでしょう・・・


 
Crew131の実験が始まって2週目に入りました。ミッションサポートメール(現クルーと次のクルー、ミッションサポートメンバーのメーリングリスト)を見ていると、寒さで水道管が破裂したり、ヒータが故障したりで、結構大変な状況のようです。今日は確か、最高気温が0度付近、最低気温が-10度付近です。最悪の場合、MDRSから退避という選択もあるようです。
今週の土曜日から居住するのですが、大丈夫でしょうか。車の許容量の関係で、一人当たりの荷物はあまり増やせないのですが、室内での防寒対策も考えなければならなくなりました。


 
MDRS Crew132の居住実験参加まであと1週間、
12月12日、装備品の準備が完了しました。
不足していたものは、TARGET、SPORTS AUTHORITYで購入しました。
持参しなければならない装備品は以下になります。

装備品リスト

今までの流れを簡単に説明すると以下のようになります。
9月に申し込み、10月の初旬に選抜の結果が届きました。応募フォームは以下のようなものです。

2013-2014応募フォーム

11月になるとコマンダー向けのメーリングリストが準備され、手続き等について連絡が届き始めました。
(私はCrew137のコマンダーとして登録されています)

2013-2014のローテーションは以下のようになっています。

2013-2014 Crew

12月に入ると以下のような提出書類や資料が届きました。

提出書類
・メディカル web
・参加費支払い PayPal
・事前研究計画書 web (不具合がありwordで提出)

資料
・食材リスト
・装備品リスト


ローテーションが始まるまでの間に、
コマンダーが集合時間や移動方法について調整していきます。
前日の夕方までに、グランドジャンクションのBest Western Sandmanに集まることになっています。
そして土曜日の朝、火星協会が手配したレンタカーで、ユタ州ハンクスビルのMDRSまで移動します。
(Crew132 Mars Society Crew Iの場合は12月21日に移動、Crew137Team Nipponの場合は3月1日に移動)

12月7日からCrew131が居住開始し、Crew 132にもミッションサポートメールが届くようになりました。
1日50通程度のメールが届きます。これを読んで次のクルーは、現場の状況を把握しなければなりません。
思っていたよりも、たくさんのトラブルが日々発生しています。ミッションサポートチームの指示を受けながら対応しているようです。

Crew132居住開始までに状況が少し落ち着くといいのですが・・・



 
MITから戻ってきてからは、毎日、火星へ持っていく装備品のことを考えています。
スーツケース一つは、デンバーの日通で日本へ送り返し、もう1つのスーツケースに火星へ持っていくものを詰めようと考えています。
滞在先では洗濯はできないので、着替えやタオルなどは替えの分もすべて持参する必要があります。
荷物の量を考えると、洗濯をしたいと考えてしまいます。(宇宙洗濯機の検討が必要か?)
その他にも、トイレやシャワーにも制約があります。すべて水を使うものばかりです。
今までは文献をもとに宇宙ロジスティクスを考えていましたが、いまは、自分が持参するものを具体的に考えて装備品の見積もりをしています。まさにケーススタディが出発前から始まっています。
足りないものは、値段の安いTAGETですべて揃えようと思います。寝袋、衣類すべて合わせても100ドルぐらいで済みそうです。

火星の生活で一番大事な食事については、まだ不明です。Crew 132の結果をもとにTeam Nipponではここに焦点を当てようとしています。

準備時間はあと3週間。


 
火星協会からMDRS 2013-2014フィールドシーズンのクルーが発表されました。
2013-14 MDRS Field Season Crews Announced
私が参加するのは、Crew 132, 137です。今後、参加に際しての詳細な連絡があるようです。


関連情報は、日本火星協会ホームページ




 
Team Nippon が MDRS Crew 137(3月1日~3月15日)に決定しました。
今回の私の役割はコマンダーです。1月に帰国してからCrew 132の経験を踏まえて次の実験に備えます。



 
昨日、宇宙システム開発株式会社(SSD)本社で
MDRS(砂漠の火星調査基地) クルー派遣日本隊結成の準備会合がありました。日本火星協会の代表の村川さん、事務局長の安濃さんから話を伺いました。2014年2月-3月に日本人チームを派遣することを計画し、派遣は1チーム、1ローテーション(2週間)を考えているようです。

MDRSは火星協会が運営する米国ユタ州の砂漠にある火星を模擬した実験施設です。
同じような施設に、カナダにあるFMARSがあります。ロシアのモスクワにあるMARS500も有名です。

過去には日本人として、芸術家の小野綾子さん、ジャーナリストの笹沢教一が参加されています。

僕が「火星」を歩いた日―宇宙探査最前線レポート僕が「火星」を歩いた日―宇宙探査最前線レポート
(2006/12)
笹沢 教一

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通常、チームはコマンダー、エンジニア、生物学者、地質学者、健康管理者、ジャーナリストなどから構成されます。
現在、日本隊としては、芸術家1名、食品研究者2名、エンジニア1名(SSDから1名派遣)の志願があるようです。
私の研究のためにも役に立つことが多いので5人目として私が志願しようと考えています。
私がここで調査したいと考えているのは「惑星EVAパラメータと制約条件の定義と推定」です。

さあ、これからどうなるでしょうか?

明日からの生態工学会年次大会(6月29日、30日玉川大学)でその辺も少し将来計画として話す予定です。

 

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