2017年6月23日(金)、24日(土)に
2017生態工学会年次大会が東京海洋大学品川キャンパス楽水会館で行われます。

私の発表は、
6月23日(金) 大会議室
セッション 1 [ネットワーク解析、リモートセンシング、宇宙実験・利用]  の5番目

10:00-10:15 SpaceXマーズ・アーキテクチャーの生命維持システムトレードスタディ
         〇宮嶋宏行(国際医療福祉大)

です。2016年9月にSpaceXのイーロンマスクが発表した惑星間輸送システムを利用して火星へ移住する場合の生命維持システム、現地資源生産システム、食料生産システム、電力供給システムの設計に関するトレードスタディを実施しました。さらに、2020-2041年までの移住計画を想定し、現地で食料生産したほうが輸送コストを抑えることが可能になる規模と期間を推定しています。


さて、今朝、出勤途中に、以下の記事を読みました。

さらば「老害」ニッポン 高齢者優遇と医療費拡大、悪いのは誰だ?
医療政策学の若手論客・津川友介氏に聞く
大竹 剛 日経ビジネスオンライン6月19日

この記事を読んで、今回の私の研究が、どのように利用できそうか考えてみました。
研究手法は、データに基づいて数学モデルを作成し、各パラメータを変化させたときに、ある数値がどのように変化するのかを調べます。特に、複数のパラメータが複雑に影響するような問題の場合には、2つ以上のパラメータを同時に変化させて分析します。
これらの方法は、社会保障(医療や年金)政策 の定量的な検討にも利用できます。

・高齢者の医療費の自己負担を上げる場合、上げない場合の医療費抑制への影響
・医療高度技術の医療費への影響
・診療報酬制度変更の検討(様々な制度や設定があるので、細かく政策検討を定量的にできそう)

上記のアプローチは比較的昔からある方法ですが、
「診療報酬制度変更が病院経営に与える影響や、それにより個々の病院が取る行動の結果として国全体の医療費がどのように変化するのか」はエージェントベースのシミュレーションなど最近の分析手法も利用可能です。

また最近の傾向として、大量のデータを分析して、影響するパラメータの抽出から決定までをコンピュータに任せてやる方法もあります。昨年、社会保険組合の数十万件の大規模なデータを分析する発表を聞きましたが、特定の病気に影響を与える独立変数を20個ぐらい設定しているので、複数の独立変数でクラスタリングした後の該当データが数件になっていました。大量のデータでも適切な方法を選択しコンピュータを使えばそれなりの解が出ますが、独立変数の選択は意外に難しいんだなと思いました。

総武線の電車が遅れて、京成本線の特急に乗れず、普通電車でやっと職場に着きました。
少しずつ、検討を進めていきます。
 
2014年に火星砂漠研究基地(MDRS: Mars Desert Research Station)で実施したTeam Nippon(Crew137)の居住実験に関する内容を一部含む学術論文が出版されました。学会発表では何回も発表してきましたが、学術論文として発表するのは初めてです。

宮嶋宏行,宇宙居住と生命維持システムに関する シミュレーション研究の実践,生態工学29(2) 57-64, 2017

MDRSで撮影した映像は、2017年4月16日(日)の林先生が驚く 初耳学( 毎日放送)でも使われました。
私が船外活動服を着てATVに乗って火星表面を走る映像です。


今回は寄稿論文ということもあり、学術論文の中で有人火星探査に関わる映画や小説についてもふれました。例えば、2016年に日本で公開された「オデッセイ」(正確にはアンディ・ウィアーの小説The Martianに関してです)は私の研究テーマに大きく関わる作品の1つです。

実際のMDRSでの実験は、これらの小説や映画の内容を知る前に実施しているので、直接関係はありませんが、一般の方に説明するときは必ずこの映画を利用しています。むしろ私が参考にしたのは、MITが2005年にカナダのデボン島のホートンマーズ基地で実施した宇宙ロジスティクスに関する実験です。

現在、次の居住実験について考えています。可能であれば、現在の大学で扱っている「生体計測」をテーマの1つにしたいと考えています・・・。

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1月末に後期の授業も終わり、次年度の授業の準備をしながら、毎週のように研究会に参加しています。
・ 1月28日 第6回宇宙旅行シンポジウム@東京
・ 2月3日 CISA&千年カルテ合同シンポジウム@東京
・ 3月3日~5日 第12回社会システム部会研究会@グアム
・ 3月9日~10日 第3回医用人工知能研究会@マホロバマインズ
・ 3月11日 生態工学会若手の会研究発表会@東京
たくさん出席しているため全く報告ができていません。

写真を並べていくつか紹介します。
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1月28日 第6回宇宙旅行シンポジウム
・ 『有人宇宙学の創出』  土井 隆雄 氏(京都大学教授・宇宙飛行士)
・ 『民間ロケット開 発の現状と今後の展開(仮)』  稲川 貴大 氏(インターステラクノロジズ・代表取締役社長)


成田空港からグアムに向けて出発するときに大学の成田キャンパスを空から撮ってみました。
写真は、ほぼ成田市街全体をカバーしています。このためにわざわざ窓側の席をとったのですが、写真ではよくわかりません。左上の方に公津の杜の駅やキャンパスがあります。

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グアムに到着、チェックインしてすぐに研究会に参加、たくさんの話題がありました。
・ 保健医療データの統計情報分析の実際(国立保健医療科学院)
  (私の場合)統計学、疫学の知識として授業に反映させます。
・ ウェアラブルセンサーを用いた機械学習による避難評価手法(東工大)
  (私の場合)大学キャンパス内での避難評価シミュレーションに応用する予定です。
・ ゲーム(カードゲーム、ボードゲームのようなもの)設計を通してシステム設計やモデリングを学生に学んでもらう実践(静岡大、鳥取大)
  (私の場合)昔、卒業研究で同じようなことをしましたが、うまくいきませんでした。もう一度やってみようか。静岡大で開発された少子化対策のカードゲーム結構生々しいい現実を体験できました。


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生態工学会の学生さんが、卒業研究や修士研究を、発表する会が初めて開催されました。


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医用人工知能研究会のワークショップ「未踏高齢社会を乗り切るための医用人工知能」の風景です。
その他に、
・ 招待講演 「画像認識技術による医療診断支援」  村川 正宏(産業技術総合研究所)
・ 招待講演 「臨床医学オントロジーの現状と利活用に向けた展望」 今井 健(東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター)
などの講演もあり充実した1泊2日でした。

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今年度、私の研究室に整備した並列計算コンピュータです。医用画像解析を行います。

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また、春休み中は、有志の学生を集めて、Arduinoの勉強会をしています。
利用しているテキストは 「みんなのArduino入門」高本孝頼 リックテレコム です。
4月からは新入生も迎えて、本格的に医療福祉に応用できるような生体計測機器などを開発していく予定です。




 
第3回iNurse研究会 2017年1月21日(土)秋葉原コンベンションホール に参加してきました。特別講演会(ランチョンセミナー)では、航空機の自動化と安全性の話がありました。医療とどのような関係があるのでしょうか。以下、簡単に報告します。

使用事例報告:バイタル記録システム
11:10-11:35 スポットチェックモニタ導入における業務の効率化と質の高い看護の提供
11:35-12:00 スポットチェックモニタと身長体重の導入による病棟業務の変化
12:00-12:25 スポットチェックモニタ導入による効果と課題

特別講演
12:35-13:20 航空機における自動化と安全への挑戦 ~進化を続ける航空業界の試み 東北大学大学院工学研究科 狩川大輔
教育講演
13:20-14:05 多職種協働とIoT時代における看護職の役割 ~看護がサバイブするには 千葉県千葉リハビリテーションセンター看護局 荒木暁子

フィーチャリングセッション
14:20-14:30 オープニングリマークス 東京医療保健大学医療保健学部医療情報学科 瀬戸僚馬
14:30-15:20 パネルディスカッション ~新しい安全看護支援システムを通して考える



ざっくりセミナーの内容をまとめると
医療現場に新しいシステムを導入すると、業務量は減るのか? 安全性は向上するのか? だったと思います。

・ 新しいシステムが導入されると、その使い方を覚えるのに時間がかかり、日常業務に忙殺される中、そのメリットが早期に理解されないと、次第に使われなくなる。
・ 新しいシステムについて全体の仕組みを理解していないと、安全性の向上に寄与しない場合がある。

例えば、電子カルテが導入され、H26年度の業務量調査では時間外業務の41%を看護記録が占めていた。ベットサイドでは電子カルテへのバイタルサイン(体温、血圧など)などの入力により、患者とのコミュニケーションがおろそかになっている。
スポットチェックモニターを導入することで、電子カルテへのバイタルサインの入力を自動化し、業務量を軽減できる。
今までのような手入力の場合入力作業が数時間後になり、体温や血圧などのデータが電子カルテにすぐに反映されない。また入力ミスが発生する場合もある。

業務量を減らし、作業ミスを減らし、本来の業務(患者のケア)に時間を割くことができるという趣旨の発表が3件ありました。

ランチョンセミナーでは、東北大学の狩川先生の「航空機における自動化と安全への挑戦 ~進化を続ける航空業界の試み」の発表がありました。

医療と航空機の自動化と安全にどのような関わりがあるのか、聴衆は興味があったと思います。
私は航空宇宙工学が専門なんですが、航空や宇宙分野の知見を、医療情報や医療安全に応用できることは非常に多いと思っています。今回、このセミナーで紹介のあった航空機事故の事例は、私も授業で紹介しています。

航空機の自動化が進んでも事故率は下がっていない。
・ ハイテクコクピットの中でいったい何が起こっていたのか?
・ 過度の自動化は、必ずしも安全性を向上しない。
・ 操縦の自動化により操縦者は(自動操縦装置の)監督者となったが、自動化したコンピュータの仕組みを必ず理解しているわけではない。

事例1
1995年12月20日 アメリカン航空965便墜落事故
コロンビア・カリ近郊の山に衝突 (コンピュータへの入力ミス(プログラムの問題も含む)、自動操縦装置への依存、急なコース変更など)
※入力ミスやプログラムミスについて詳細は書きませんでした。他の文献を参考にしてください。

大規模で複雑なシステムは相互作用がある。1つ1つの小さなミスが積み重なると・・・
個々で合理的な判断でも、全体で失敗する場合もある。
自動化された機械は、言われたとおりにしかやらない。誰かが決定的に危険な行為をしていなくても、結果的に破滅的な結果につながることもある。

事例2
2009年6月1日 エールフランス447便墜落事故
対気速度計が凍結で作動せず、自動操縦が解除。(ベテラン操縦士は直前にコクピットを離れている)副操縦士が機首を上げすぎて失速し、副操縦士が操縦桿を引き続けたため、機首下げによる速度回復ができず海面に墜落した。 ・・・ そのまま飛行すべきだった。

・ 自動化により航空機がどのように飛ぶのかを知らない。スキルの低下。
・ 自動化により新たなヒューマンエラーの出現、人間の役割への再注目
・ 自動化された機械を扱う人に対応した新たな訓練方法が必要。安全を支えるのは人である。

以上のような話でした。航空機事故を、医療事故と置き換えてもよい話だったと思います。

・ (自動化された)新しいシステムの導入は、必ずしも安全性の向上につながらない。
・ 使う人が、新しいシステムの仕組みを理解していないと、正しい使い方がされない場合がある。
・ 相互作用のあるシステムでは、1つ1つの小さなミスが大きな事故を招く場合がある。
・ (自動化された)新しいシステムを導入する場合には、その新しい環境にふさわしい訓練の方法を考える必要がある。

思いがけず襲ってくる危険に、限られたリソースで対応しなければならない。負けてはいけない。
ヒヤリハットよりもっと危険なことがある。

狩川先生のお話には、医療にも応用できる知見が多くあったと思います。

14:30の最後のセッションでは、(まだ試作段階の)離床センサーを題材にしたパネルディスカッションがありました。


 
国際医療福祉大学 成田ものづくりクラブ 今日は第2回目の活動日でした。
私たちのクラブは、自分たちで、医療関連機器を作ろうという目標を掲げて2016年後期より成田キャンパスで活動を始めました。
成田市には医療産業集積ゾーン(国道295号周辺)をつくる国際医療学園都市構想があります。
私たちの大学があるのは、公津の杜(教育ゾーン)です。2020年ごろには、畑ケ田地区(学術・医療集積ゾーン)も計画されています。

さてクラブ活動の話に戻します。先週から、リハビリテーション科学 生体計測研究室 (早稲田大学村岡研究室)の「簡易筋電系の作り方」を参考に筋電計を製作しています。

前回は、10番の部品までハンダ付けしました(学生の皆さんはハンダ付けなかなか上手です)。途中で私が、工芸室の机を焦がしてしまうということもありました。今週は11番の部品を接続し、皮膚に貼り付けた電極からの電気信号をこの装置に流す端子とケーブルを作成しました。

電子工作部分は完成しました。PCにオシロスコープソフトをインストールし、信号が検出されるか・・・

何も反応なし、オシロスコープに出てくるのは、私たちがしゃべる声をPCのマイクが拾っている音声の波形だけ・・・

工芸室の終了時間がきたので本日の活動はここで終了、動作しない原因の究明は来週に持ち越しとなりました。

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本日、「第62回日本宇宙航空環境医学会大会 日本宇宙生物科学会第30回大会 合同大会」の詳細プログラムが発表されました。

大会テーマ:「国際宇宙ステーションを超えて、月基地、火星探査へ」
会期:平成28年10月13日(木)~15日(土)
会場:愛知医科大学

私が関わるのは、次のシンポジウムとワークショップになります。シンポジウム3と同じ時間にワークショップ1 宇宙に生きる 古川 聡(宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門)があります。シンポジウム3 Biosphere を盛り上げるために隠しネタでも使いましょうか・・・


シンポジウム3 10 月 14 日(金) 16:45 ~18: 15 C会場
Biosphere
座長:篠原正典( 帝京科学大学)

S3-1 植物生産を中心とした命維持システム
- 宇宙での閉鎖生態系と地上都市域へ適用 -
 北宅 善昭 (大阪府立大学)
S3 -2 模擬実験施設を利用した宇宙居住と船外活動の可能性について
 宮嶋 宏行 (国際医療福祉大学)
S3 -3 人工閉鎖生態系でのストレモニター
 嶋宮 民安 (有人宇宙システム株式会社)
S3 -4 バイオスフィア実験の過去・現在・未来
 篠原 正典 (帝京科学大学)
S3 -5 パネルディスカッション


合同ワークショップ2 10月15日(土) 13:00~14:30 A会場
Post-ISS, Moon Base or Martian Expedition
座長:緒方克彦(JAXA)、 大西 充(JAXA)

WS2-1 Space Transportation Utilizing Electric Power
 佐宗 章弘
 名古屋大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻
WS2-2 ECLSS: Environmental Control Life Support System
 桜井 誠人
 宇宙航空研究開発機構研究開発部門第二研究ユニット
WS2-3 Mars Analog Simulation at Mars Desert Research Station by Team Nippon
 宮嶋 宏行
 国際医療福祉大学総合教育センター
WS2-4 Local production of all necessary materials for habitation on Mars
 富田‐横谷 香織
 筑波大学大学院生命環境科学研究科生物機能科学専攻
WS2-5 Going beyond International Space Station to Moon Base and Then into
 Mars Exploration -Future of Space Medicine-Related Operations and Studies-
 緒方 克彦
 宇宙航空研究開発機構有人宇宙技術部門
WS2-6 Medical Risk due to Radiation Exposure in a Mars Mission
 村井 正
 宇宙航空研究開発機構有人宇宙技術部門宇宙飛行士運用技術ユニット
WS2-7 International Roadmap for Artificial Gravity Research
 Gilles R. Clement
NASA Johnson Space Center
WS2-8 Human artificial gravity on the International Space Station -
 feasibility of HTV-X option"
 嶋田 和人
 宇宙航空研究開発機構有人宇宙技術部門宇宙飛行士運用技術ユニット

 
9月24日(土)ワシントンDCで行われたGemini Mars国際学生設計コンテストでTeam Narabu(双)が準優勝しました。これは有人火星フライバイミッションの設計コンテストです。
No.が当日発表されたプレゼンの順番です。書類選考による順位と思われます。プレゼンが一番最後になってかなり有利になったと思いました。他のチームのプレゼンや質疑応答を参考に対策が立てられるからです。

3人の学生たち(百瀬君、山口君、ミアン君)が非常に頑張って準備をして、かなり緊張していたと思いますが、いいプレゼンだったと思います。審査員や聴衆もかなり熱心に耳を傾けていたと思います。これで2大会連続の優勝かと思いましたが、結果は、僅差で準優勝になりました。

私自身も、学生たちと一緒にプランを作る中で、前回以上に多くのものを学ばせてもらいました。今後、国内での適当に高いレベルにとどまることなく、世界のトップレベルの学生たちと本気で競い合うことを意識して勉強していってほしいと思います。
国際設計コンペは、そのためのハンズオントレーニングの良い機会です。

No.Team NameUniversityCountryRank
1Space is MoreWroclaw University of Technology and Pennsylvania State UniversityPoland & USA
2Team RussiaMultiRussia4
3FATOUniversity of TurinItaly5
4The RocketeersCA State Polytechnic University and Cerritos High SchoolUSA
5Gemini DirectAdelaide UniversityAustralia
6Mars MavsUniversity of Texas at ArlingtonUSA
7Team ItinerePurdue UniversityUSA3
8Skoltech MartiansSkolkovo Institute of Science and TechnologyRussia
9CranSpaceCranfield UniversityUK1
10NARABU(双)Keio University, Nihon University, Tokyo University of Agriculture and TechnologyJapan2



コンテスト終了後、メキシコに移動すればイーロンマスクの火星移住計画の話が聞けたのですが、仕事のために日本へ帰らなければなりませんでした。




 
火星協会の年会が9月22日からワシントンD.C.で行われ、9月24日(土)にはGemini Mars Student Design Contestが行われます。我々Team Narabu(双)は、ファイナリストに残っています。学生3人が21日に、アドバイザー2名も22日に現地入りします。学生達もしっかり準備しました。応援よろしくお願いします。

学生
Kazuhiko Momose, Nihon University
Koki Tanaka, Keio University
Bilal Javed Mian Yataco, Nihon University
Koshiro Yamaguchi, Nihon University
Yuki Aoi, Tokyo University of Agriculture and Technology

アドバイザー
Professor Hiroyuki Miyajima, International University of Health and Welfare
Dr. Takuto Ishimatsu, NASA JPL
Dr. Masakatsu Nakane, and Professor Jonathan Harrison, Nihon University

発表の様子は下記のサイトから動画配信される予定です。
火星協会第19回年会ライブストリーム
日本時間25日(日)AM2時からAM6時30分ごろ

関連情報
・2015年9月15日発表 コンテスト概要
・2016年5月16日発表 ファイナリスト

 
米国で民間が長期閉鎖居住実験を行うとき、男女の人数を必ずそろえてあります。
どうしてなんでしょう?無用な争いを避けるため?
私が実験主任者だったら、長期閉鎖居住実験における男女のメンタルな部分に焦点を当てて研究します。私が、2013年に、アリゾナ州オラクルのバイオスフィア2の施設を見学した時に分かったことは、一人になれる、もしくは二人になれる場所が内部に適度にあったことです。(おそらく論文にしないだけで、彼らも研究テーマにはしているのでしょう・・・)


突然、話題がは変わりますが、次は宇宙での・・・の話です。

第60回宇宙科学技術連合講演会 セッション 宇宙で生きる
3D17(JSASS-2016-4405)カップルでの居住を前提とした室内居住計画に関する考察
○千先 祐輔, 十亀 昭人(東海大)

この発表は、タイトルのユニークさもあり、会場は満席で、立ち見も出ていました。
タイトルからは、想像できないかもしれませんが、

微小重力下での生殖活動に必要な個室の設計に関する地上実験をもとにした考察です。微小重力下では、お互いに体の固定ができません。そこで体の固定に必要な器具をどのように配置したら良いのかを、男性二人が被験者になり地上で実験した内容でした。

この研究は、微小重力下で、作業のために宇宙飛行士が体を固定する技術とも共通します。ある意味通常の作業でも必要な技術です。

建築学の観点から設計する個室、今後の検討を待ちましょう。

この論文中で以下の研究が紹介されています。
宇宙環境における生殖医学の研究(福島県立医科大学名誉教授 清水強(現在、医療法人登誠会 諏訪マタニティークリニック附属清水宇宙生理学研究所所長))先ほど気が付きました。この方は2016年10月13日(木)宇宙生物科学会30周年記念シンポジウム(愛知医科大学)の一部の座長をしています。

そういえば、私たちも、2014年に、有人火星探査ミッションで個室(プライベートな一人部屋)の提案をしました。詳しくはこちら

 

*上の写真はcnnサイトへのリンクです。


9月6日から9月9日まで函館で行われた第60回宇宙科学技術連合講演会での以下の発表についての記事です。

OS03 宇宙で生きる! ~人類居住圏拡大に向けた閉鎖生態系技術~
3D15(JSASS-2016-4403)サツマイモ栽培を中心とした閉鎖生態系生命維持システム
○北宅 善昭(大阪府大)

発表の冒頭で、北宅(きたや)先生は、上記の写真を示され、百日草がうまく開花しなかったと解説していました。 (素人には、宇宙でも開花してきれいだなと思ってしまいますが・・・)

この写真からは、「おしべ」がなく、異常をきたしていると説明していました。その理由として、

生殖成長期には、微小重力に起因する熱対流の欠如による植物葉面でのガス交換(光合成や蒸散)の抑制や生殖器官での温度上昇が生殖過程の異常を引き起こすこと、閉鎖環境内でのエチレン蓄積が生殖器官の生理に影響すること、また重力に依存して受粉が行われる植物種では微小重力が正常な受粉を妨げることが考えられる。(予稿集からの引用)

を挙げていました。

過去のロシアやアメリカの宇宙実験では、コムギなどは開花したものの発芽能力を持つ稔性種子の形成率が著しく低下し、またカラシナでは、ほぼ地上と等しい種子数が得られたが、種子の形質や成熟過程に変異の生じたことが報告されている。(予稿集からの引用)

のようです。

宇宙での食料生産に関する研究は、1990年代に盛んに行われましたが、2000年以降は、国内外ともに発表件数等がかなり減ってきています。この写真が、多くの人が宇宙での植物栽培や食料生産に興味を持つきっかけになればと思います。

10月に愛知医科大学で実施される 第62回日本宇宙航空環境医学会大会・日本宇宙生物科学会第30回大会  で10月14日(金)午後 シンポジウムⅢ 座長:篠原正典(帝京科学大学)  「Biosphere」 が開催されます。私も登壇予定です。

 
医療安全シンポジウム
「宇宙の安全を医療の安全へ」

7月23日(土)筑波大学東京キャンパス13:00~15:30

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このシンポジウムの開催を知ったとき、私のためにあるのではないかと思い参加しました。
私は宇宙工学が専門で、医療系の大学で学生に、物理学、情報処理、人間工学などを教えています。

このシンポジウムは、JAXAと筑波大学付属病院が共同で実施した取り組みの中間?報告です。(最初は向井千秋さんの発案で始まったようです)
JAXAの宇宙での安全管理手法を病院の医療安全に応用した事例について報告していました。
「JAXAの安全管理手法を転倒転落防止対策に応用してみた」
高梨典子 (筑波大学附属病院臨床医療管理部 前ジェネラルリスクマネージャー)
高橋晋平 (JAXA有人宇宙技術部門有人システム安全ミッション保証室主任研究開発員)

病院でのインシデント・オカレンスの内訳場面別
ライン21%
投薬・内服13%
転倒・転落12%
・・・
が示され、転倒・転落防止は重要な課題であることが説明されました。
病気治療入院中に転倒転落すると、予定外の治療や障害が発生し、入院の長期化につながるからです。

従来、オリエンテーション強化、離床センサー、見守り・付添い、身体抑制などの方法があるが、それでも重大な転倒事故は発生していた。

そこでJAXAとの交流が始まった。
6ステップからなる宇宙の安全管理手法について「きぼう」日本実験施設を例に発表がありました。

Step 1 評価対象(重大転倒事故)を十分理解する
事象・危険防御関連図により離床センサー「うーご君」に注目する
評価対象(「うーご君」)を十分理解する

Step 2 危険要因「うーご君動作せず」発生要因の掘下げ 故障の木解析

Step 3 重大転倒事故発生リスクの度合評価 リスク評価マトリックス
3重の独立した危険防止策をとる

Step 4 危険要因「うーご君動作せず」の発生原因除去対策を考える

Step 5 発生原因が除去できているか確認する

Step 6 Step 1からStep 5を「JAXA安全審査会」で審査する

これらのステップについて詳細な説明がありました。
この発表をYou tube 医療安全シンポジウム 「宇宙の安全を医療の安全へ」 でも見ることができます。

宇宙の安全管理手法から学んだこと
1. システムマチックな危険防御
2. ヒトには手順の教育や訓練が必要
3. 最後の砦はヒト

宇宙の安全管理手法が医療に応用できると考えられた(2つの新しい手法)
1. リスク評価マトリックス
2. 事象と危険防御の可視化(事象・危険防御関連図)
と報告されていました。

ここでの内容は、私が取り組んでいる医療への「シミュレーション教育」の導入にも応用できる可能性があると思いました。引き続き調査を継続したいと思います。

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この講演を依頼されてから4か月ほど準備期間があったのですが、結局次のような内容にしました。
過去20年間に、私が撮った日米欧の閉鎖居住実験施設や実験の写真、そして最近のニュース動画を織り交ぜながら話をします。

宇宙で生きる 宇宙居住と医療
国際医療福祉大学教授 宮嶋宏行

2016年6月15日(水)18:30~20:00 足利市織姫公民館

内容

1.火星接近
2.過去の火星探査と、これからの火星探査(Mars One、 SpaceX)
3.動画で見る有人火星探査
  ・NASA DRM5
  ・オデッセイ(原題:The Martian)
4.地上での閉鎖居住模擬実験
  ・世界の事例(バイオスフィア2、ホートン・マーズ、HI-SEAS、MDRS)
  ・日本の事例(IES閉鎖型生態系実験施設、JAXA閉鎖環境適応訓練設備)
  ・MDRS Crew137 (Team Nippon)
5.宇宙居住設計 (米国の教育事例と日本での実践)
6.宇宙で生きる 医学的問題、心理的問題、医療・・・
7.これからの人類の宇宙活動は?

宇宙で生きるための課題から、民生技術を利用した医療支援機器の開発までを話します。

 
最近、近所の中学校の池でガマガエルが鳴いているんです。
窓から外を見るとちょうど、満月と火星が見えました。(2016年5月22日22時22分ごろ)

5月31日には地球と火星が7528万キロまで接近します。2年2か月に一度接近します。
次の2018年には、5759万キロまでさらに近づきます。火星の軌道は楕円形のため、接近毎に距離が異なります。

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月と火星 (肉眼では赤い星だったのですが、スマホのカメラではただの白い点です)

私は、ガマガエルの鳴き声に誘われて、偶然にこの時間に満月と火星の接近を見ましたが、時々、天体間の接近現象があるんですね。次のページに今年の天体間の接近がまとめてあります。 火星と月などとの接近

さて、60年前にも地球と火星が接近した ということから以下の講座に招待されています。

とちぎ県民カレッジ認定講座・市民大学足利学校必修講座
織姫公民館開館60年周年記念・織姫大学
織姫公民館が生まれた頃の日本

第2回 6月15日(水) 18:30-20:00
宇宙で生きる 宇宙居住と医療
宮嶋宏行 国際医療福祉大学教授

火星で暮らすための話をします。


 
本日(米国5月16日)発表のニュースです。
私たちTeam Narabu(双)が、火星協会が主催の国際Gemini Mars設計コンテストのファイナリストに選ばれました。世界各国から19チームがエントリーし、10チーム(7か国(オーストラリア、イタリア、日本、ポーランド、ロシア、米国、イギリス)の20大学)が選ばれました。最終選考は、2016年9月に米国ワシントンD.C.のアメリカ・カトリック大学で開催の火星協会年会で行われます。

次も目指すは優勝だ。

 
火星協会の2016 Gemini火星フライバイミッション設計コンテストへ出場するために、2015年11月から学生有志と準備してきました。我々Team Narabuは3月15日に設計報告書を無事提出しました。その成果を3月19日(土)にMRP定例会で初めて発表(15:50頃)します。

書類選考を経て、上位10チームが、2016年9月にワシントンDCで開催される最終プレゼンに参加できます。

研究会の詳細はこちらへ

 
最近、米国のある学会誌の編集者から、論文の査読依頼のメールが届きました。

タイトルと概要から判断すると、
(全く面識のない)この編集者が、よく私を見つけたなと思うぐらい、私の得意とする分野の論文でした。

査読に同意しないと論文をダウンロードできません。

英文誌の査読は負担が大きいので、いつもはお断りするのですが、
今回はすぐに同意のリンクをクリックして、論文をダウンロードしました。

(論文査読は、匿名で行うので詳しい内容は書けませんが・・・)

タイトルからは「国際宇宙ステーションのある装置を米国人が解析した」と最初は思いましたが・・・

実際には、「自国の宇宙ステーションのある装置をその国の宇宙機関の研究者が解析した」内容でした。

自国の宇宙ステーションを単独で持てる国はいま世界で1つしかありません。

映画『ゼログラビティ』、『オデッセイ』の中で米国の宇宙飛行士を救うのは、その国(世界第二位の経済大国)の設備です。

その国の有人宇宙開発の最先端を知りたくてこの査読を引き受けました。


 
昨日、THE MARTIANを視聴しました。
アレス3(アキダリア平原)からアレス4(スキャパレリ盆地)への3200キロの遠征で起こったトラブルの部分(下の図の青い線の右下半分)がカットされていることに気が付きました。

インタビュー映像で、監督が言っていました。最初、脚本家は原作に忠実に原稿を作成してくれた。ただし、それを映像化すると、4時間の映画になってしまう。結局、マーク・ワトニーが生き延びるために試行錯誤している部分や、最後の大遠征の一部がカットされたのだと思います。

また、専門家しかその意味に気が付かないような映像もところどころにあります。映像に解説がないので、一般の方はその意味に気が付かないでしょう。小説には、それらの意味がわかるように説明されています。映画をわかりやすくするために、細かい部分を簡略化することはあるでしょう。

そして私が一晩考えたのが、「小説を読むのが先か、映画を見るのが先か?」
小説を先に読まない方がいいと思います。1つ1つ問題を乗り越えていく部分が映画ではかなりカットされているので、小説を先に読んでしまうと純粋に映画を楽しめなくなるからです。(あくまで個人的な意見ですが)

20160120-1.png
アレス3からアレス4に至る範囲の火星地図(西経30度~東経30度、北緯40度~南緯10度、線の間隔は10度)
*NASA/JPL Mars Global Surveyorに搭載されている高精度レーザー高度測定器で得られた1ピクセルあたり1/128度の高密度地形データを利用して、著者がカシミール3Dで作図。

Kindle版


上下巻別






 
マーク・ワトニーが生存できたシナリオについて小説をもとに計算しました。よくわからない部分については私が設定を仮定しています。すべての物質を質量に換算して、Sol 0-504(MAV到着)までを計算した結果の一部を以下に示します。設定条件を変更すればまた違った結果になります。あくまで生存できた一例だと考えてください。

計算の前提条件
・水初期貯蔵量:300L(液体)
・酸素初期貯蔵量:50L(液体)
・二酸化炭素初期貯蔵量:40L(液体)
・MAVでの二酸化炭素の生産:0.5L/h(液体)
・ヒドラジン:292L(液体)
・ジャガイモ:1500kcal/日分を生産・・・100g当たり76kcal、たんぱく質0.1g、脂肪1.6g、炭水化物17.6g、繊維1.3g (生化学量論でモデル化)
・ジャガイモ200日分を収穫
・HABでは、水再生(再生率90%)、二酸化炭素回収・還元、酸素生産
・ローバでは水、二酸化炭素の回収再生なし
・EVAでは水2L/Sol使い捨て(かなり理想的な数値に設定)
・爆発による反応を考慮してない

主なイベント
Sol 32 火星大気からの二酸化炭素生産、水の生産開始
Sol 72 Pathfinderへ向けHAB出発
Sol 94 HABへ帰還
Sol 119 ジャガイモ全滅、200日分のジャガイモが残る
Sol 449 HABシャットダウン、Ares4 MAVに向けてHAB出発
Sol 504 MAV到着

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残存食料の変動
1500kcal/Solと考えて何日分の食料が残っているかを示している。Sol 119で200日分の食料(じゃがいも)を確保している。

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酸素、二酸化炭素の変動
Sol32からCO2の生産をMAVで開始し、ヒドラジンのH2を利用して水を生成する。植物の光合成により二酸化炭素が減り、酸素が増える。ジャガイモが全滅したSol119以降は、装置を利用した二酸化炭素の回収・還元、酸素生成、水再生のみを実施する。

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水の変動
水初期貯蔵量300Lに、さらに水313Lを生産する。生命維持用の50Lを除き植物栽培に利用する。ただし、蒸散水を回収して水を再利用する。ローバでの遠征中、EVA中は、二酸化炭素や水の回収は実施しない。

 
******最後の記事は、本の内容から離れます*****


米国でThe Martian(邦題:オデッセイ)が公開された日、一人のNASAの研究者から私達に1通の電子メールが発せられた。

私達とは、NASAの各センターにいる研究者、NASAのコントラクターのエンジニア、米国の大学研究者、そして唯一の日本人の私、40名くらいを意味しています。

タイトルは Let’s do the math (映画の中でマーク・ワトニーが発する言葉)

1年くらい前に買った「火星の人」も読んでなかったし、日本で公開していない映画も見ていないし、その時は意味が良くわかりませんでした。

「火星の人」を読み終わって、このストーリは、有人宇宙探査の生命維持を専門にする研究者にとって、面白い計算例題になることに気が付きました。小説中には具体的な数字がたくさん出てきます。

方法や数字が述べられているから、なおさらこのSF小説を荒唐無稽なものに感じるのですが・・・、惑星間移動、火星居住、火星表面移動の3つの局面すべてを含んでいるので、この3つを専門にする私にとっては非常に面白い題材になります。

早速、計算を始めるとしようか・・・・

 
Sol 505
MAVに入ってシステムチェックを済ませ、起動。MAVが生命維持環境になるのを待つ。
MAVには通信回線があり、久しぶりにNASAとの通信が可能なる。
水を無駄にするな、尿を捨てるなとNASAから指示が届く。理由は、この後の作業に大きく影響するからです。

MAVは火星の低軌道にのるように設計されている。それに必要な速度は4.1km/s。しかしヘルメスのフライバイは5.8km/sです。ヘルメスに到達するためにMAVを軽くする必要があります。同時に、燃料を何とかして増加させる必要もあります。

JPL(ジェット推進研究所)からの指示書によると以下のようになります。
MAVは元々19397kgの燃料を火星で生産できる水素を持ってきている。水素1キロで燃料13キロが製造できます。ワトニーが持っている550リットルの水を電気分解して60キロの水素をつくる。その水素から780キロの燃料を作る。これで300キロのペイロードを増やせる。
*水電気分解とサバチエ反応を利用したメタンの生成だと思いますが、生産量が合わない。生産効率の問題か?

打ち上げ重量は12600キロ強、燃料が増えても7300キロしか打ち上げできない。そのためMAVから5000キロ以上取り除く案がJPLから送られてきた。
・ 火星サンプル500kg
・ 乗客が6人から1人に減った(スーツと装備を含む)500kg
・ 加速カウチ5つ、重要でないギア、医療用キット、工具キット、船内装備、ストラップ、その他固定されていないもの。
固定されているものでは、生命維持系全部(EVAスーツを着用するため不要)・・・タンク、ポンプ、ヒーター、エア・ライン、CO2吸収システム、船殻内部断熱材
MAVをヘルメスから遠隔操縦するためEVAスーツ着用でも大丈夫らしい(通常は無人で遠隔操縦着陸)。有人宇宙船を遠隔操縦した前例はない。

・5つあるバッテリーうち3つ、予備の電力系統、予備スラスター、第二、第三コム・システム(バックアップコムなしで遠隔操縦)。もし上昇中にコム・システムが壊れたら、再補足に時間がかかりすぎて手遅れ(その場合には失敗)、バックアップシステムは不要。

・ 船首エアロック400kg、窓、船殻パネル19 (穴をハブのキャンバス地でふさぐ)
・ 与圧室の奥のパネル、補助燃料ポンプ、第一ステージエンジン

失敗の想定確立4パーセント


Sol 548
ヘルメス側でも人工重力を作り出すための宇宙船の回転を止めて、捕獲の準備を完了
MAV側準備完了、打ち上げは明日。
誤差は予定ルートの1メートル以内、予定速度の2cm/s以内
これまでの改造により打ち上げ時のGは12ぐらいになるようです。

Sol 549
世界中が見守る中、MAV上昇、メインエンジン停止、(目標高度よりかなり低いらしい、速度問題なし)
ヘルメス側では、レーダーで周期的に位置確認、最終軌道を計算

計算結果、捕獲速度は11m/s、捕獲距離は68km、捕獲までの時間は39分12秒

ここからは、イオンエンジン、姿勢制御スラスター、EVAスーツのグローブに穴(リークさせて推進)、ヘルメスVAL爆破で29m/sの加速・・・
注)VAL: Vehicular Airlock、小説には書いてありませんが船外活動用のエアーロック

最終的に、ヘルメスとMAVの 距離は22メートル以内、相対速度は12m/sに

最後は、有人起動ユニットMMU(Manned Maneuvering Unit)を利用して加速、テザー(紐を利用)も併用

速度ゼロ、捕獲

2人がエアーロックに、ドア閉鎖、(上昇中Gで失神、肋骨2本骨折)

ヒューストン、そして世界中で歓声・・・

ミッションデイ687(地球時間、火星時間Solでのカウント終了)

 
20151228-1.png
アレス3からアレス4までの旅程(直線距離で3200キロ)
注)この図は、私が小説にある情報をもとにGoogle Marsの火星図に書き込んだものであり、正確さについては保証できません。

Sol 458
出発10 Sol目、マウルス谷に到着、2回目のエアー・ソル(酸素供給器稼働に電力を使う日)

Sol 462
マウルス谷の中間あたり
ナビゲーションには、緯度経度を利用している。フォボスの沈む時間を利用して経度を計算(特別な計算式があるらしい)し、手作り六分儀を利用して夜にデネブ(地球の北極星みたいな星)を観測して緯度を求める。

Sol 466
アラビア大陸の端に到達、これからはクレータがたくさんある地域。
高度を比較している。ハブがあるアキダリア平原(マイナス3000m)、アラビア大陸(マイナス500m)、2500m上ってきた。

Sol 468
ラザフォード・クレータとトルーヴェロ・クレータの間を抜ける。地図上は1440キロ走行。

Sol 474
マルト・クレータの縁にぶつかる。走行を終了し、夜になるのを待ってデネブを観測し位置を確認。

Sol 475
マルト・クレータに正面からぶつかったことを確認。どちらに迂回しようかを決めるために、クレータの縁のてっぺんまで1キロのEVAを行う。東西の視界の違いから砂嵐の中にいることに気が付く。数日前から太陽電池の効率が落ちていることからもその可能性が高い。砂嵐につかまると十分な電力が確保できず、死に至る危険性がある。

Sol 476
80キロの間の3か所の同時刻の太陽電池のワット量を比較し、嵐の輪郭を推測することを考えつく、手持ちの機器で簡易的な計測器具を作成。

Sol 477
太陽電池パネルの効率が97%から92.5%に落ちていることから嵐が東から西へ移動している可能性が高いことをつかむ。

Sol 479
正午時点で、3点の太陽電池パネルの効率ロスが、北12.3%、中間地点9.5%、南6.4%であることがわかる。嵐は北側にあり、西に進んでいることはわかっている。南東に行けば嵐を回避できる。

Sol 484
嵐から抜け出した。嵐を避けているうちに540キロも南下し、メリディアニ大陸に入っている。アラビア大陸のでこぼこした地形よりは少し運転しやすい。残る距離はあと1030キロ。

Sol 497
スキャパレリ・クレータの入り口に到達。縁と盆地の底との差は1.5キロ、スロープの長さは45キロ以上、傾度2度。何の問題もないはずだったが、ローバは斜面を転がり横転。トレーラ(生命維持系積載)との接続が分断され、貯蔵系の生命維持に自動切り替えられる。MAVまであと220キロ。

Sol 499
ローバ復旧

Sol 500
トレーラ復旧

Sol 502
安全確保のために、残りの45キロのスロープでは、平均時速を25キロから5キロへ減速
ついにスキャパレリ盆地の中へ到達

Sol 503
63キロ走行、あと148キロ

Sol 504
90キロ走行、あと50キロ
ついにMAVの信号を受信(NASAはアレス4のMAVをアレス3のハブのふりをさせ誘導信号を発信させた)

そしてスキャパレリの南西部で高さ27メートルのMAVを発見。


 
中国の酒泉から打ち上げられた追加のサプライは、無事、ヘルメスにドッキング完了した。

Sol 376
ローバの改造がついに完了

Sol 383
火星全体の大まかな衛星地図をもとに3200キロの行程を考える。
最初の650キロ、アキダリア平原をスムーズに進み、クレータだらけのアラビア大陸に入る。最初のマウルス谷は、昔、川だったため、比較的進みやすい。つまり、アキダリア平原とマウルス谷の間の1350キロは比較的なだらかな地形だ。あとのスキャパレリに下っていく1850キロが厳しいものになるだろう。

Sol 390
ローバの準備完了
・ 食料:ジャガイモ1692個、ビタミン剤
・ 水:620リットル
・ シェルター:ローバ、トレーラー、ベットルーム
・ 空気:液体酸素14リットル、液体窒素14リットル
・ 生命維持:酸素供給器、空気調整器、緊急時用に使い捨てCO2フィルター418時間分
・ 電力:蓄電量36キロワット時、太陽電池パネル29枚
・ 熱源:1400ワットのRTG、空気調整器の戻ってきた空気を温めるための蓄熱ヒーター、予備としてローバ搭載の電気ヒーター

Sol 434
実施試験開始

Sol 444
5 Solの連続試走行験で、平均93キロ/Sloを達成、(地形が平らだから予定よりもいい数字が出た)

Sol 449
ハブ 最終シャットダウン
いよいよスキャパレリに向かって出発

同じころ、ヘルメスでは、原子炉の出力が低下する問題が発生していた。外部の冷却翼に(宇宙船からわずかに漏れる)空気やチリが付着しているようだ。本来、ヘルメスは、ミッションごとにオーバホールするが、今回はそれなしで、ミッションを396日から898日に延長したため、いろいろ不具合も出てくるだろう。



 
Sol 192
スキャパレリクレーターまでの3200キロの遠征の準備を始める。
前回のパスファインダーまでの遠征は18 Solかかった。
今度の遠征は、移動に50 Sol、MAV改造に45 Solの95 Solを想定、ほぼ100 Sol必要。
ヘルメスのフライバイは、Sol 549なので、Sol 449までには出発しなければならない。あと257 Solで長距離遠征用にローバを改造をしなければならない。

改造内容
与圧スペースに、空気調整器、酸素供給器、水再生器の3つ生命維持装置(ビックスリー)を積載
食料、水、太陽電池、予備バッテリー、工具、予備部品、パスファインダーを積載
ローバにトレーラを連結
生命維持装置とローバへのエネルギーを確保するための改造
改造にトレーラの炭素複合材の側壁にドリルで穴あけ(759個必要)

Sol 196
ドリルが動かない。ドリルを作業台に立てかけたことにより、パスファインダーに過電流が流れる(50mAのところを9000mA流れる)。パスファインダー死亡(地球との通信手段を失う)。

Sol 197
電力計算
ローバのバッテリー18キロワット時
酸素供給器44.1キロワット時/Sol
ビックスリー合計で69.2キロワット時/Sol (このうち水再生は3.6キロワット時/Sol)
水は備蓄620リットル、一日3リットルを利用して200Solもつ、残り100 Solをどうするか?水再生機を持参しないで、重量と電力を節約。
6人用の酸素供給器、一人分の処理ならば、電力は1/6になる。44.1から7.35キロワット時/Solに減らせる。

Sol 199
酸素供給器、空気調整器への電力供給方法を見つける。
空気調整器は常時運転だが、酸素供給器は四六時中動かす必要はない。液体酸素50リットル(2タンク)、気体に戻して5万リットルを利用すれば85 Solもつ。
酸素が足りなくなったら1日野営して全電力をためてCO2を処理する。
前回の遠征と同じようにRTGも熱源として利用。

Sol 200
パスファインダーミッションでは、18キロワット時で80キロメートル移動できた。今度は荷物が増えたので同じようには移動できない。
水620キロ、じゃがいも200キロ、太陽電池増設、バッテリー増設、空気調整器、酸素供給器、おおよそ1200キロと推測
走行実験の結果57キロ/Solしか走れず
3200キロ/50キロ=64 Sol(移動時間だけ、酸素供給器に電力を使わせる時間も必要)
酸素供給器が18キロワット時/Solを利用して2.5 Sol分の酸素を生産可能、2-3 Sol毎に止まって酸素供給器を稼働する必要がある。結局64Solが92Solに延びる。

Sol 208
ローバとトレーラの屋根に、太陽電池パネル21枚、側面に7枚をつける。

Sol 211
ここまでの改造で、太陽電池パネル29枚、36キロワット時の蓄電量を確保し、1 Sol当たり100キロ移動できる目途が立つ。

 
ワトニーへの緊急サプライミッションが計画された。Sol 584までに火星へ送り込む必要がある。残された時間は475日、火星までは414日かかる。48日間で機体アイリスを製造することになった。しかし結局、期間短縮のために点検とテストを省いたことにより、ボルトの傷を1つ見逃し、打ち上げ失敗に終わる。

中国国家航天局が、太陽探査機打ち上げのためのブースター<タイヤン・シェン>を利用すれば、火星軌道へペイロード941キロを419日間で投入できることを米国へ提案。これと引き換えに中国人宇宙飛行士を火星へ送り込んでもらおうとしています。

そこから中国の<タイヤン・シェン>を利用したアイリス2の準備が始まる。
Sol 624にワトニーに食料を届けることが可能、これは食料が尽きた6週間後と予想される。

密かに、プロジェクト・エルロンド(リッチ・パーネル案)が始まる。
宇宙工学者リッチ・パーネルがヘルメスを火星に戻す方法を発見した。Sol 549に火星をフライバイすることが可能。アイリスはポイント推進器を利用しているが、ヘルメスは常時推進のイオンエンジンを利用しているから、このようなことが可能になると説明しています。

ヘルメスは、地球帰還のための減速の代わりに、加速をし、地球の重力を利用してコースを調整する。そして旅程延長分の食料を積んだサプライ機をピックアップし、火星へ向かい、Sol 549に到着。火星フライバイ後211日で地球に帰還。(ミッションは533日延びる)
この方法の大きな問題は、ワトニーが自力で現在の位置から3200キロ離れたアレス4のMAVまで移動する必要がある。(MAVで火星重力圏外に移動し、フライバイするヘルメスにピックアップしてもらう)
*サプライ機のピックアップと3200キロの火星面移動は難易度が高すぎないか?


ここで2つの選択肢が出そろう。
・アイリス2(激突型着陸機)で食料を送る。
・ヘルメスで救出する(リッチ・パーネル案)。

両プラントも<タイヤン・シェン>を利用するが、開発期間短縮のため着陸機構を持たないアイリス2の成功率は30%程度である。ヘルメスで救出する成功率の方が高いが、他の5人を危険にさらす欠点がある。

NASAは、アイリス2案の実行を決定するが、フライトディレクターのミッチーが勝手にヘルメスにリッチ・パーネル案を送り、それを読んだヘルメスのクルーは、その案の実行を決定する。



 
ワトニー救出プランが策定され、希望が見えてきたとき、ついに、(ワトニーが死んだと思い彼を火星に残してきた)ヘルメス(火星地球移動船)の他のクルーにワトニーが生きていることが知らされる。

Sol 114
NASAが、アレス4のMDVの重量の問題をクリア。ワトニーは通信システムのバックアップ用にモールス信号の学習を開始。

Sol 115
来年のホーマン遷移軌道ウィンドウに打ち上げ、約9か月後に火星に到着予定(Sol 856)

***過去のアレス3の物資の事前補給について解説****
アレス3のプリサプライ機は、ホーマン遷移軌道ウィンドウで14日間連続して打ち上げられた。プリサプライ309は3日目に打ち上げられ、途中わずかな軌道修正を行い、251日後に火星に到着。数回のエアロブレーキ、パラシュート、バルーンを利用し着地、そして23ヶ月待機した。
プリサプライ309の内訳は、12個のハブ・キャンバス・コンテナ、AL102(ハブ・キャンバス・シート))

*人間6人が火星に長期滞在するためには、2000トンくらいの物資(推進剤ににもよるが、ほとんどは燃料)を地球低軌道に打ち上げる必要がある。仮に130トンクラス(2015年現在そのようなロケットは存在しない)のロケットで14回に分けて打ち上げた場合、1820トンが打ち上げ可能。また現在、短期間に14回連続打ち上げができるような射場は世界のどこにも存在しない。
*火星滞在には、打ち上げウィンドウ(軌道)の選び方によって、長期滞在型(conjunction-class mission)、短期滞在型(opposition-class mission)がある。この小説でアレス3は31日しか滞在しないので、opposition-class missionでしょう。

*ハブは、金属製の構造物ではなく、軽量化のため、特殊なキャンバス(帆布)を利用した構造であることがわかる。アレス3ミッション火星滞在31日の耐久性しか想定されていないことが、この後のトラブルにつながる。

Sol 117
水再生機の調子がおかしい。NASSAの指示を無視して、チューブの詰まりを修理。

再び大きな危機
Sol 119
ハブに裂け目が生じ、爆発し、様々なものが飛ばされる。ワトニーはエアーロックの中にいて、ハブから55メートル離れた場所まで飛ばされる。エアーロックのリークを修理し、エアーロックを転がして、ハブから10メートルのところまで戻る。壊れた宇宙服のヘルメットを応急修理して、ハブまで他のクルーの宇宙服を取りに行く。とりあえずヘルメットのみ入手しローバに退避。新しいヘルメットを装着してハブに新しい宇宙服を取りに行く。

Sol 122
ハブの農場が全滅したことを知る。
収穫寸前のジャガイモ2000個を回収できそう。Sol 200日分の食料に相当。
つまり600日分(備蓄食料400日+ジャガイモ200日)の食料しかない。食料の補給はSol 856日の予定。

さあ、どうする?

 
Sol 97
NASAが、パスファインダーからの信号を受信

通信手段(第一段階)
パスファインダーの360度回転するカメラの動きを利用してASCII(16進法)でデータを送る。直接文字を送らないのは、27種類の文字(アルファベットとクエスチョンマーク)を360度(360度÷27=13度)の動きで送ると不正確になるため。

注釈 ASCII:コンピュータで使われている文字コード

交信開始 ASCIIで地球から質問が送られ、答えを紙に書いてカメラに向け、地球から読んでもらう。
ASCIIで綴れ
STATUS(現況)
HOWALIVE(生存の経緯)
CROPS?(作物?)
WESAW SATLITE(衛星で見た)
BRINGSJRNROUT(ソジャーナを外に出せ)
SJRNRNOTRSPND(ソジャーナ、応答せず)
WORKINGONIT(検討中)


通信手段(第二段階)
パスファインダーには2つの通信手段がある。
1. 地球と交信するもの
2. ソジャーナと交信するもの

2をアレス3のローバの周波数で送信できるように変える。

ジャック・トレヴァー(ソフトウエアエンジニア)が登場
パスファインダーからローバへ送信できるようにはできる。しかし、ローバに受信させたり、ローバからパスファインダーに返信させたりできない。

ローバのソフトウエアをワトニに書き換えてもらうことを提案し、
ソフトウエアを開発中(20メガバイト、送信するのに3年ぐらいかかりそう)
ジャックが短時間にソフトエアを送る方法を考案し、ワトニに作業方法を教える。


Sol 98

新しい通信手段が確立(長文でのやり取りが可能になる)

NASAからワトニーへ
 「MDVを、短時間、水平飛行させる方向で調整中
 アレス4到着までの食料を送り込む予定であることを伝える」

ワトニーからNASAへ
 「食料生産により、Sol 900まで食料が持ちそうであることを伝える」

 
NASA 衛星コントロールのミンディ・パークが、火星周回衛星からの画像とアレス3のミッションログを照らし合わせて確認し、誰かがアレス3の地点にいるのではないかと推測する。
・ 非常用のポップアップテントが2つセットされている。
・ 強風が吹いたのに太陽電池がきれい。
・ ワトニーの遺体が見つかっていない。
追加の情報として、ローバが動いている、MDVが解体されていることを挙げています。

NASA広報統括責任者のアニーが、現時点でワトニー宇宙飛行士が生存していることを発表した。

Sol 61-96
ワトニーが通信設備を確保するためにローバを使って移動する準備を始める。
移動先はアレス4の着陸地点スキャパレリ・クレーター(アレス3の着陸地点から3200km離れた地点)
機材はミッションの前に地球から運ばれているため地球帰還に必要なMAV(通信機もあり)はそこにある。
ローバ:フル充電で35km走行可能、9000ワット時のバッテリーが搭載
ローバ1のバッテリーを外してローバ2に取り付け、2倍の容量に改造し、走行距離を2倍にした。
冷暖房に400ワット消費するため1日24時間で9800ワットを消費してしまう。
ローバは1キロ走行するのに200ワット時の電力を消費する。
もしすべての電力をすべて走行に使えれば一日で90km進める。
最短で35日でスキャパレリ・クレーターに到着可能か?(実際には50日くらいかかるだろう)
電力の補充に、ハブにある太陽電池パネルの利用を検討する。
火星の日照時間は13時間、太陽光は1平方メートル当たり500-700ワット(地球は1400ワット)

走行実験開始 シリウス1~4

シリウス1
フル充電したバッテリーと屋根の太陽電池の電力でどこまで走れるか実験する。
実験失敗:同じところを折り返し運転していたので、固まった道路になり、走行効率が良くなりすぎた。電力を節約するためにヒータを利用しない走行では、寒すぎて実験の継続が不可能になった。

解決策
注釈: RTG(放射性同位体熱電気転換炉)プルトニウム利用
太陽電池が利用できなくなった場合のバックアップとしてRTGを利用、1500ワットの熱発生。

シリウス2
4km離れた場所(正確な場所は不明)に埋めてあるRTGを探す。サドルバックを利用したバッテリー増設と太陽電池パネルを装備したローバ2の安定性を試験する。
Sol 69 成功

シリウス3
シリウス1をもう一度実行
Sol 70 3時間27分で81km走行

シリウス4
アレス4まで行くための20日間の実地調査旅行
電力とバッテリー充電の問題は解決
食料問題解決済み
水2 L/日
酸素供給機を持っていく必要があるが、大きいため不可能、O2タンクとCO2フィルタを利用することを決定(非再生系)
O2タンク1つは7日分の酸素、ハブの25 L液体酸素タンクを2本利用(49日分に相当)
※NASAが月面を想定して検討した遠征プランだと、移動型電力供給機、移動型物資補給機、移動型ハブなどで一団を形成していたが、ローバ一台で長期遠征は本当に可能なのか?

ハブを不在にする間のジャガイモの栽培プランも準備
空気調整期と酸素供給器を止めて、水1トン、CO2の10 Lをハブ内に放出
※3週間これでうまくいくのか?

NASAではMDVを改造して、ワトニーを救出する方法を検討している。
また、衛星画像からワトニーがローバで遠征していることもNASAは確認済み
さらに、目的地が、パスファインダーの着陸地点であることも把握。

ハブのナビ・ビーコンは40kmしか届かないため、遠征した場合にはナビゲーションの方法が問題になる。

アレス3の位置からアキダリア平原を抜けて、パスファインダーの場所までは約800km

Sol 82 ついに到着

Sol 83 パスファインダー着陸機(地球と通信できる)をローバに載せる

Sol 94 ハブに帰還、じゃがいもは元気に育っていた。

20151225-1.png
アレス3(アキダリア平原(北緯31.2度、西経28.5度))、アレス4(スキャパレリ―・クレーター)、🎈パスファインダーの位置関係 ※アレス3とアレス4の距離は3200km、アレス3とパスファインダーの距離は800km



 
注釈Sol: Mars solar day(24時間37分)

タイトルをマーズ・オデッセイと名付けましたが、内容は小説「火星の人」アンディ・ウィアー(ハヤカワ文庫)にもとづいています。小説の内容から技術的な背景を考察していきます。

マーク・ワトニーは、火星に一人取り残され、限られた資源の中で、次のミッションのアレス4到着まで生き延びなければならない。地球まで交信可能な通信機はすべて壊れている。

アレス4到着まで Sol 1387(地球時間1412日)

20161224-1.png
各機材や装置の関係と物資の残量

Sol 31
食料 6人 x 50日分 = 300 日分
一日に食べる分を3/4に減らして(1500kcal/人) 400日分として利用
食料パック 4年分以上のたんぱく質、ビタミン
不足する食料をハブ内で耕作する。作物の種は、ジャガイモ、豆類 がある。マークはカロリーの高いジャガイモの栽培を決定。
※普通はジャガイモではなく栄養バランスの良い大豆の生産をするはずである。収穫後の加工はジャガイモの方が簡単か?ただし、どちらにしても非可食部の処理はどうするのか?
利用できる面積は126 m2 (ハブ92 m2、ベッド2x5 m2、実験用テーブル2x2 m2、ポップテント10x2 m2)
水250 L (300 Lから生活に必要な50 Lを除く)
栽培に必要な地中の水 40 L/m3
水250 Lで耕作できるのは 62.5 m2

150 kg/400日(115500 kcal、76日分)、連作で22000kcal(15日分)追加、約90日分

さらに水があと250L必要なので、
MDVに装備されている火星大気からのCO2生成装置を利用してCO2を生成
0.5 L/h x 24 h x 10 = 125 L (MDV 10 Lタンクを20 hで満タン)
空気調整器 空気中からCO2を回収しO2を生成

水を生成するには水素が必要である。水素はMDVの燃料タンクのヒドラジンからIr(イリジウム)触媒を用いて生成、MDVには292 Lのヒドラジンが残っている。(水600L程度を生産可能)
N2H4 -> N2 + 2H2
この水素を利用して
2H2 + O2 -> 2H2O (燃焼)ここで爆発

※火星で水の回収ができるISRU(現地での資源生産装置)や、サバチエ第二反応まで可能な装置を持ち込んでいれば、別の対応が可能

次に続く

 
火星協会が2016年に実施するInternational Gemini Mars Design Competition参加に向けた勉強会を開催します。前回のコンペでは2018年地球出発のマーズフライバイ軌道を利用する設定でしたが、今回は2024年までに打ち上げればよいため、打ち上げウィンドウの候補が複数存在します。
よって第1回は、マーズフライバイ軌道に関する内容にしました。

日時:2015年12月22日(火) 17:00 - 20:00
場所:日本大学理工学部駿河台キャンパス 7号館3階731教室
講師:石松拓人先生(MIT/東大) 業績および略歴

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Image credit: Christine Daniloff/MIT
MITが「宇宙ガソリンスタンド月支店」の研究を発表。月で燃料生産、火星行き宇宙船を満タンに
http://japanese.engadget.com/2015/10/20/mit/

講義内容:Mars Society International Gemini Mars Design Competition参加に向けた勉強会を開催します。今回はMITで宇宙ロジスティクスの研究をされていた石松先生をご招待しました。先生は、火星探査の軌道にも詳しく、今回のコンテストで重要な検討事項になる「地球火星間の火星フライバイ軌道の往復ウィンドウ」に関して講義をお願いしています。上図に示した最近の記事では、有人火星探査に応用可能な「宇宙ガソリンスタンド」に関する先生の研究が紹介されています。

問い合わせ先:宮嶋宏行 miyajima@m.tjk.ac.jp (半角にしてください)

会場
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JR中央・総武線「御茶ノ水」駅 下車徒歩3分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅 下車徒歩3分
東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水」駅 下車徒歩5分
 
現在、Mars Society International Gemini Mars Design Competitionのための準備をしています。
前回のコンテストでは2018年のHigh energy trajectoryを利用する必要がありましたが、
次回のコンテストでは、2024年までに打ち上げればよいので、複数回の打ち上げウィンドウの利用が可能です。Low energy trajectoryの利用も可能です。火星探査の打ち上げウィンドウを考えていると、ポークチョッププロットとい用語が出てきます。

ポークチョッププロットは、特定の惑星間飛行において、出発日(x軸)と到着日(y軸)に対する出発エネルギーC3を等高線で表したものです。打ち上げウィンドウの検討に利用します。

地球から火星への惑星間軌道について、
L.E. George and L.D. Kos,
Interplanetary Mission Design Handbook:
Earth-to-Mars Mission Opportunities and
Mars-to-Earth Return Opportunities 2009-2024,
July 1998, NASA/TM-1998-208533
に2009年から2024年まで詳細な結果が出ています。

例えば2014年のクルーミッション(High energy trajectory)の例を示します。
180日で火星へ移動し、約535-651日間、火星に滞在する軌道です。

PCMO2011.png
 2014 primary piloted opportunity

次の図がポークチョッププロットになります。
上が貨物ミッション、下がクルーミッションです。
有人仕様の宇宙船をHigh energy trajectoryで火星へ投入できる打ち上げシステムは現在はありません。
無人探査機は急ぐ必要がないので、既存の打ち上げシステムでたくさん投入されていますが。
次は、いつ地球を出発しようか?

PCP2013.png
 Earth-Mars Trajectories
 2013/14 Conjunction Class
 C3 (Departure Energy) km2/sec2

インターネット上には C3 Planner もあるんですね。

 
2015年10月についに以下の書籍が発刊されました。
主に生態工学会の会員が中心になった62名が執筆しています。
私の担当は第1章宇宙と閉鎖生態系・生態工学 1-4宇宙居住と物質循環―閉鎖生態系の実現― です。
「生態工学」分野では最初のハンドブックです。
現在、丸善のサイトから購入可能です。

閉鎖生態系・生態工学ハンドブック  
大政謙次 著  生態工学会出版企画委員会 編    
発行元:(株)アドスリー



 
NASAの火星探査機InSightに名前を載せてくれるサイトに登録しました。
InSightの正式名称は、InSight (Interior Exploration using Seismic Investigations, Geodesy and Heat Transport) で火星の内部構造を調べる探査機です。
地表面を調べたり、地中を調べたり、大気を調べたり、内部を調べたり、NASAは次から次へと火星に探査機を送り込みます。

前回、Orionのときの同様のサービスと同じ仕組みのようで、ラストネームとメールアドレスの登録だけでチケットが発券されました。



 
7月1日の記事で紹介したMars Oneに関するディベートが火星協会年会(ワシントンD.C.のCatholic University of America )で日本時間の8月14日午前9時(現地時間8月13日午後8時)開催されます。

Ustreamで生中継されます。

8:00-9:30 Public Debate: Is Mars One Feasible?

Bas Lansdorp, President & Founder, Mars One
Barry Finger, Chief Engineer & Director, Life Support Systems, Paragon Space Development Corporation
Sydney Do, Graduate Research Fellow & Ph.D. Candidate, Department of Aeronautics & Astronautics, MIT
Andrew Owens, Graduate Research Fellow & Ph.D. Candidate, Strategic Engineering Research Group, MIT
Dr. Robert Zubrin (Moderator)

 
7月8日に国際環境システム会議の詳細なプログラムが発表されました。
私がいつも発表するLife Support Systems Engineering and Analysisは、A, B, Cと3つに分かれています。そのうちBのプログラムが以下になります。

ICES 501-B: AIAA LS&S
Life Support Systems Engineering and Analysis
Organizers: John Hogan, NASA Ames Research Center; Harry Jones, NASA Ames Research Center; Jeffrey Lee, NASA Ames Research Center

1000 Using V-HAB to Model and Simulate Air Revitalization System Technologies developed at JAXA
Jonas Schnaitmann, Technische Universitat Munchen, Institute of Astronautics; Benjamin Portner, Technische Universitat Munchen, Institute of Astronautics; Roland Haber, Technische Universitat Munchen, Institute of Astronautics; Masato Sakurai, JAXA,ICES-2015-266

1030 HabNet - An Integrated Habitation and Supportability Architecting and Analysis Environment
Sydney Do, MIT; Andrew Owens, Massachusetts Institute of Technology; Olivier De Weck, Massachusetts Institute of Technology, ICES-2015-289

1100 Parametric Analysis of Logistics and Life Support Systems for Deep Space Mission Design
Hiroyuki Miyajima, Tokyo Jogakkan College, ICES-2015-86

1130 Comments on the MIT Assessment of the Mars One Plan
Harry Jones, NASA ARC, ICES-2015-44

1130の発表(オーガナイザー)は、1030の発表に対する反論みたいな内容です。実は私の発表でもMars Oneのシステム分析を行っています。オーガナイザーはそれぞれの論文の内容を知っていて、このような配置にしたと思うので、非常に面白くなると思います。

>>>>ICESプログラムへ

 
第18回火星協会年会が、8月13日から16日に米国ワシントンD.C.のアメリカカトリック大学で開催されます。その大会の13日の夜にMarsOneに関するディベート"Is Mars One Feasible?"が開催されるようです。

否定側 20分立論 Sydney Do and Andrew Owens, MIT
肯定側 20分立論 Bas Lansdorp, MarsOne
それぞれ10分ずつの反論
会場から30分の質問

7月12日からベルビュー(ワシントン州)で開催される国際環境システム会議でMITの彼らに会うと思うのでちょっと話を聞いてみます。

最新の情報は火星協会のページへ

 
今日、Mars Oneのラウンド3の候補者100人の名簿が発表されました。

The Mars 100: Mars One Announces Round Three Astronaut Candidates

国籍や居住地をみると日本に住んでいる日本人は一人もいません。
(日本に住んでいる外国人や、外国に住んでいる日本人はいます。)

海外の知人も含めて、知っている方を探してみましたが、名前がありません。
1名だけ知っている方がいました。昨年8月に、ヒューストン郊外であった火星協会年次大会でお会いしたEtsuko Shimabukuroさん(メキシコ在住)が入っていました。この年会で行われたMars Oneのパネルディスカッションにも参加していました。Shimabukuroさんのページはこちらです。

現在、今回の発表にタイミングを合わせたのか、米国ユタ州の火星砂漠研究基地では、Mars Oneの候補者7人(Crew149)が、居住実験を行っているところです。



 
12月3日、はやぶさ2が無事に打ち上げられました。

今日、12月4日には、NASAの次世代有人宇宙船Orion(オライオン)の無人試験飛行が実施されます。開発中のSLSではなく、Delta IV Heavyで打ち上げられます。打ち上げは、日本時間だと21時5分の予定でNASA TVで視聴するにはちょうどよい時間です。当初のコンステレーション計画(2010年中止)では、2009年に初の試験飛行、2014年には初の有人飛行を実施しているはずでした。このままスケジュール通りに進めば、2018年にSLSを利用した2回目の無人飛行、2021年にはSLSを利用した初の有人飛行が予定されています。

今日の4時間半の試験飛行では、高度約5800キロまで上昇し、地球を2回周回することが予定されています。

上記の図は、NASAの有人飛行計画の資料から引用したものです。

さて私たちは、2014年に国際学生設計コンペのために、世界中の有人宇宙船や打ち上げロケットについて調査しました。
現在、運用中の有人宇宙船は、ロシアのソユーズと中国の神舟しかありません。
米国にとって、前回の有人宇宙船の開発は、1970年代のスペースシャトルでした。有人宇宙船の打ち上げに使えるロケットも多くはありません。
有人の深宇宙探査に使えるロケットは1つもありません。

2011年頃に国際会議のプレナリーセッションで面白い話を聞きました。NASAのアポロ計画で有人宇宙船の設計にかかわったエンジニアが、いつ、何人リタイアしたかを表で示し、もう有人宇宙船設計の経験を有する人は、ほとんど残っていないという現状を説明していました。

2004年にコンステレーション計画が発表されて10年過ぎましたが、10年経過した2014年でも有人宇宙船は完成していません。国内の政治状況に振り回されたこともあるのでしょうが、熟練したエンジニアの技術が継承されなかった結果なのでしょう。あのときの国際会議での発表をよく思い出します。


 
ついに登録しました。
指定されたリンクを貼り付けましたが、名前が表示されない?



 
今朝、facebookにリンクのあったSPACENEWSを読んでいたら、オバマ大統領がMITのDava Newman教授をNASAの副長官に指名するという記事がありました。

今年7月に国際会議でNewman教授と握手しました。かなり小柄な人でした。

なぜ握手をしたかというと・・・
昨年11月に私がMITでセミナーを開いたときに、Newman教授の研究室を見学(下のほうの宇宙服の研究室の写真)させてもらいました。
その時は教授には会えませんでしたが、研究室の学生が何人か私のセミナーに来てくれ、さらにその後、一緒に食事に行きました。その時の学生数名と国際会議で再会し、一緒にいたNewman教授ともあいさつ程度の話をしました。

大学教授で、女性を、高い政治的調整能力が期待される宇宙開発機関のナンバー2ポストにつけるなんて、日本ではありえないようなニュースです。

 
火星行き宇宙船は快適重視 慶大院生らのデザイン案優勝

9月3日朝日新聞DIGITAL
9月3日朝日新聞夕刊

asahi-20140903-1.jpg


に掲載されました。


今回の火星協会国際学生デザインコンペで優勝したTeam Kanauの有人火星フライバイミッションの詳細は、

第58回宇宙科学技術連合講演会

11月13日(木)
2D18
インスピレーションマーズ学生国際ミッション設計コンテストでの有人火星ミッション設計
Designing a manned mars mission for International Inspiration Mars Student Design Contest

飯野 翔太(慶應義塾大学大学院)、小野 綾子(日本火星協会)、森山 枝里子(宇宙システム開発株式会社)、田中 鴻輝(慶應義塾大学)、宮嶋 宏行(東京女学館大)

で発表します。

同じセッション(宇宙で生きる)では他に3件の有人火星探査関連の発表をします。例えば、

2D15
アナログ実験施設を利用した有人火星探査実証実験の有効性について
宮嶋 宏行(東京女学館大学)

火星砂漠研究基地MDRSでの居住実験について報告します。




 
8月9日(土)米国ヒューストンで開催された火星協会インスピレーションマーズ国際学生設計コンペで私がアドバイザーをしているTeam Kanauが優勝しました。

コンテストの結果を伝える火星協会のページ

20140809-1.jpg

国際共同プロジェクトをサポートして、教育者としていい経験を積ませてもらったので、この成果はきちんと報告書にまとめたいと思います。夏季休暇中の宿題です。

私のfacebookにも簡単な記事を書いています。






 
4月にNASAエームズで開催予定だったインスピレーションマーズ国際学生デザインコンペの最終プレゼンが、8月に火星協会の年会の3日目に開催されることになりました。

日米ジョイントチームのTeam Kanauにとっては十分な準備時間ができました。

最近、過去1年間の間に、コロラド大学ボルダ―校、MIT、パデュー大学の航空宇宙工学科の教員や学生とプロジェクトを通じで知り合って、教育上の共通点があることに気が付きました。

上記の3つの大学は、NASAの宇宙飛行士を多数輩出している4大大学のうちの3校になります。
引退した宇宙飛行士が、出身大学で教育や研究に教員(日本だと特任教授のような職位かな)として関わっています。
(2013年に私が聴講していた宇宙居住設計の授業では、居住施設、EVAに関して2回、元宇宙飛行士の教員による授業がありました)

このようなコンペがあると、学生は元宇宙飛行士の先生に直接コメントをもらっています。
日本の航空宇宙工学系の大学にはない教育・研究環境です。


 
パデュー大学航空宇宙工学科のwebページでTeam Kanauが紹介されました。
日本メンバーは多大学連合ですが、米国メンバーは同じ大学であるため、学科全体で支援してくれているようです。



 
火星協会が主催したインスピレーションマーズ国際学生デザインコンペの報告書が公開され火星協会のホームページから閲覧できるようになっています。

4月にはNASAエームズ研究所で最終プレゼンがあります。日米共同チームKanauは優勝目指して最終プレゼンに向けて頑張っています。


 
3月26日火星協会から発表された Inspiration Mars Student Design Contest ファイナリストに日米チームkanauが選ばれました。世界のいくつかの強豪大学がセミファイナルどまりになる中、上位に入りました。4月にNASAエームズ研究所で最終プレゼンがあります。このチームは慶應大学システムデザインマネジメント学科の学生と交換留学生(パデュー大学)が中心になって、国内の複数の大学の学生に声をかけて結成されたものです。私とパデュー大学の先生が顧問になっています。

私がコロラド大学ボルダ―校で在外研究していたときに聴講していた宇宙居住設計の講義で結成されたチームもファイナリストに入っています。

最初のキックオフミーティングでの私のあいさつは「優勝目指して頑張りましょう」でした。
最終プレゼンまで1か月、優勝を目指して頑張ってほしいです。



 
米国滞在中に、日本の大学教員や学生にインスピレーションマーズの学生コンペについて宣伝してきました。最終的に、日本と米国の学生からなる混成チームでエントリーしました。火星協会のホームページに38チームがエントリーしたと出ています。上位10チームがNASAのエームズで行われるプレゼンに参加できます。

私が客員教授として滞在していたコロラド大学ボルダー校の宇宙居住デザインクラスのチームもエントリーしています。

さて、有志からなる日米混成チームは最終選考まで残るでしょうか?



 
米国中部夏時間7月15日午後5時03分

米国東部夏時間7月15日午後6時03分 私がいた所は、KSCから400キロぐらい離れたところ、さすがに見えないのでCNNで見ていました。

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ふたつのスピカ、今日が第3回でしたが、アニメと違ってライオンさんがほとんど出てこない。
アニメではアスミとライオンさんの会話がたくさんあったような気がします。
7回シリーズなのでしょうがないのでしょうか。

日曜日に、日本科学未来館に行ってきました。
入り口前には若い女性の長蛇の列、7Fで小池徹平のサイン会があるらしい。
中に入ってみて分かりましたが、科学と全く関係ない芸能人のサイン会をやることは、
全く科学に興味がない若い女性を、呼び込むにはとてもいい企画だと思いました。

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ロボットコーナーで見つけたのは
HallucII 千葉工業大学未来ロボット技術研究センター 
そういえば、ふたつのスピカ の次週予告で見たロボットだな・・・ と写真を撮りました。

HAL.jpg


ついでに歴代宇宙飛行士のパネル。
これも再来週からの国際会議のスライドで使おうと写真を撮りました。

AST.jpg


 
数年前に、NHKの深夜番組でやっていた宇宙飛行士を目指す少女のアニメ「ふたつのスピカ」を見ていました。

今度は、今日からドラマ「ふたつのスピカ」が放送開始されました。

雰囲気が多少違う気がしましたが、最後の問題で入り口のドアに書いてあった番号がスピカまでの距離だというのはなんとなく覚えていました。

つづく・・・
 
本日、有人宇宙システム研究室開設します。
私が研究者として日々勉強している内容やこの分野に関するニュースをここで取り上げていきます。

 

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